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とある王国での話

ーーーーーー

ーーーー

ーー


「王様!大変です!王様!魔族どもが我が王国で暴騰を起こしているようです!

このままでは国民の命が!どうか!どうか!ご指示を!」


「ほぉ…とりあえず王国騎士団長を派遣しろ…」


「で、ですが王様…騎士団は既に向かっており今は生存確認がとれていません!」



どうしたものだ…我が王国ももはやこれまでなのだろうか…

速く《勇者》達に戻ってきてもらわなければ…



『バッッッゴーン!!!』



「な、なんじゃ!何が起きたのじゃ!」


「クックック…ハァーハッハッハハ!!哀れなものだナァ!」


「そ、その声は…まさか…ま、魔導師!?

ど、どういうことだ!お前は確か勇者と共に旅に出たはず…ほ、他の仲間や勇者はどうしたのじゃ!」


「仲間ァ?なんだソリャ?俺を虐めてた奴らのことかイ?」


『ゴロッ…』


「お主…まさかその首は…」


『クックック…俺が奴らを殺ったんダヨォ!奴らは《異世界》から呼ばれた俺を

ずっとお前らが見てないところデ虐めてたンだからヨォ!だからヨォ!お前もコイツらと

オナジヨウに…いや、この王国ごと滅ぼしテやるよォ!』


「や、止めるんじゃ!お前は…確か…あの《選ばれし五人の勇者》の中でも最弱と

呼ばれていた《青の魔導師》だったはず…なぜじゃ!!どうしてなんじゃ!?」


『ン?未ダ気付イテイナイノカ?オレハヨォ…

魔王ニ魂ヲウッタンダヨ!ダカラ…オレハモウ《青の魔導師》ナンカジャナイ!

オレハ…オレハ…《最強大魔導師》ダァ!死ねぇ!』



『禁術指定段階7の術を使用します。終焉禁術《終焉融土》』


















ーーーーーー

ーーーー

ーー



んー!いい目覚め!さぁダンジョンにこもっていたら強くはなれねぇ!

さぁ外に出るz


『パァーッン!』


ん?銃声?

って!?え!何…アレ…

赤くて大きい壁?

物凄い速さで近付いて…あっつ!待って暑い!いや

熱い!死ぬお!


とりあえず土に潜る!




ふー多分地面はメチャクチャ熱いんだろうけど

結構深くまで潜ったから熱さは感じないなぁ

でも何があったんだ…?



『何者かが禁呪指定の魔術を使ったと見られます。

禁呪は大きく分けて10段階あり、

5段階以上は大陸に影響を及ぼし

8段階以上は次元に影響を及ぼす

そして10段階目は世界の理すらも

捻じ曲げるとまで言われています。』




…スケールデケー

でもなぁ〜こんなにすごい魔法なら確かに禁呪指定されるはそりゃ…

まぁそろそろ出てもいいかな?


って出れねぇ!おい!蓋されたみたいになってるぞオラァ!

くっそ〜!何とかして出る方法は…



ん?まさか本能的に出たくないってのが正しい感じか…?

これは〜つまり出ない方が良いんかなぁ?


とりあえずステータスオープン



ーーーーー

種族:クレイドラゴン

個体名:伊東涼太

LV:3/50


能力値150/170


スキル

周囲感知:LV2

孤独耐性:LV--

打撃耐性:LVーー


称号

*THE孤独 *終焉を乗り越えし者

ーーーーー


『習得出来るスキルがあります。一つ選択して下さい。

《熱耐性》《暗視》《本能無視》

称号を受け取りました

*THE孤独 *終焉を乗り越えし者』




…うん。スキルは本能無視で決定するけど、

でもさぁそこじゃないんだよね?

言いたいこと大体分かるでしょ?何かな?この【THE孤独】ってのは?


あの〜称号って外せますか〜?


『外せます。ですg あっ、じゃあ外して下さい


『…了解しました。称号を削除しました。」


よし、いいだろう。


とりあえず本能無視を使ってここから出るしかないな!

本能無視!





…変化はよくわかんないけど怖さはなくなったなぁ

では早速上に向かっってゴー!!



『ズボッ』


プフーってなにこれ土が全部溶けてる…

アレだな、土のままだったら死んでt…いや土EXとかあったから

生き残ってた…かな?いや、ないね。

せめて土MAXとかだったら助かったかもだけど…。


『土の状態ではたすかりません。

せめてミスリルレベルまで到達していなければ

この土と同じ事が起こっていたと推測されます。』


ふぇー、ドラゴン選んでてよかった…


敵もいなそうだし探索だけでもしてみるか〜…



なんでこんなことになってしまったんだ…

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