とある王国での話
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「王様!大変です!王様!魔族どもが我が王国で暴騰を起こしているようです!
このままでは国民の命が!どうか!どうか!ご指示を!」
「ほぉ…とりあえず王国騎士団長を派遣しろ…」
「で、ですが王様…騎士団は既に向かっており今は生存確認がとれていません!」
どうしたものだ…我が王国ももはやこれまでなのだろうか…
速く《勇者》達に戻ってきてもらわなければ…
『バッッッゴーン!!!』
「な、なんじゃ!何が起きたのじゃ!」
「クックック…ハァーハッハッハハ!!哀れなものだナァ!」
「そ、その声は…まさか…ま、魔導師!?
ど、どういうことだ!お前は確か勇者と共に旅に出たはず…ほ、他の仲間や勇者はどうしたのじゃ!」
「仲間ァ?なんだソリャ?俺を虐めてた奴らのことかイ?」
『ゴロッ…』
「お主…まさかその首は…」
『クックック…俺が奴らを殺ったんダヨォ!奴らは《異世界》から呼ばれた俺を
ずっとお前らが見てないところデ虐めてたンだからヨォ!だからヨォ!お前もコイツらと
オナジヨウに…いや、この王国ごと滅ぼしテやるよォ!』
「や、止めるんじゃ!お前は…確か…あの《選ばれし五人の勇者》の中でも最弱と
呼ばれていた《青の魔導師》だったはず…なぜじゃ!!どうしてなんじゃ!?」
『ン?未ダ気付イテイナイノカ?オレハヨォ…
魔王ニ魂ヲウッタンダヨ!ダカラ…オレハモウ《青の魔導師》ナンカジャナイ!
オレハ…オレハ…《最強大魔導師》ダァ!死ねぇ!』
『禁術指定段階7の術を使用します。終焉禁術《終焉融土》』
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んー!いい目覚め!さぁダンジョンにこもっていたら強くはなれねぇ!
さぁ外に出るz
『パァーッン!』
ん?銃声?
って!?え!何…アレ…
赤くて大きい壁?
物凄い速さで近付いて…あっつ!待って暑い!いや
熱い!死ぬお!
とりあえず土に潜る!
ふー多分地面はメチャクチャ熱いんだろうけど
結構深くまで潜ったから熱さは感じないなぁ
でも何があったんだ…?
『何者かが禁呪指定の魔術を使ったと見られます。
禁呪は大きく分けて10段階あり、
5段階以上は大陸に影響を及ぼし
8段階以上は次元に影響を及ぼす
そして10段階目は世界の理すらも
捻じ曲げるとまで言われています。』
…スケールデケー
でもなぁ〜こんなにすごい魔法なら確かに禁呪指定されるはそりゃ…
まぁそろそろ出てもいいかな?
って出れねぇ!おい!蓋されたみたいになってるぞオラァ!
くっそ〜!何とかして出る方法は…
ん?まさか本能的に出たくないってのが正しい感じか…?
これは〜つまり出ない方が良いんかなぁ?
とりあえずステータスオープン
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種族:クレイドラゴン
個体名:伊東涼太
LV:3/50
能力値150/170
スキル
周囲感知:LV2
孤独耐性:LV--
打撃耐性:LVーー
称号
*THE孤独 *終焉を乗り越えし者
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『習得出来るスキルがあります。一つ選択して下さい。
《熱耐性》《暗視》《本能無視》
称号を受け取りました
*THE孤独 *終焉を乗り越えし者』
…うん。スキルは本能無視で決定するけど、
でもさぁそこじゃないんだよね?
言いたいこと大体分かるでしょ?何かな?この【THE孤独】ってのは?
あの〜称号って外せますか〜?
『外せます。ですg あっ、じゃあ外して下さい
『…了解しました。称号を削除しました。」
よし、いいだろう。
とりあえず本能無視を使ってここから出るしかないな!
本能無視!
…変化はよくわかんないけど怖さはなくなったなぁ
では早速上に向かっってゴー!!
『ズボッ』
プフーってなにこれ土が全部溶けてる…
アレだな、土のままだったら死んでt…いや土EXとかあったから
生き残ってた…かな?いや、ないね。
せめて土MAXとかだったら助かったかもだけど…。
『土の状態ではたすかりません。
せめてミスリルレベルまで到達していなければ
この土と同じ事が起こっていたと推測されます。』
ふぇー、ドラゴン選んでてよかった…
敵もいなそうだし探索だけでもしてみるか〜…
なんでこんなことになってしまったんだ…