[帰宅]
[帰宅]
ガチャ。
バタン。
家に着いた僕は、一目散にレンジに駆け寄った。
レンジの中にうどんを入れセットする。
時間どれくらいいだ?
一度、閉じた扉を開け暖め時間を確認してもう一度閉めた。
7分か。長いな。
そう思いつつ、洗面台に行き手を洗いうがいをした。
手と口をタオルで拭き、その流れで汚れた服を一気に脱ぎ始めた。
スーツはもうクリーニングだな。
手早く汚れたスーツを大きなごみ袋に入れた。
そして、パンツと腹巻以外は洗えるものは全て洗濯機の中に投げ込んだ。
腹を見た。僕の必須アイテムの腹巻がある。
でも、今日に限っては暑苦しく邪魔な感じがした。
それも剥ぎ取り洗濯機に投げ込んでいた。
洗剤と柔軟剤を入れ、スイッチを入れた。
パンツ一丁のまま、リビングダイニングに戻った。
リモコンでテレビを付け
一つ目のおにぎりを頬張る。
その時に、レンジの音が鳴り響いた。
食べかけのおにぎりを一気に口に入れ、レンジに駆け寄った。
熱々のうどんを出し、すぐさまもう一つのそばを入れスイッチを押す。
やけどをしないように、うどんをテーブルまで運び、付属の割り箸を割った。
ラーメンの方が良かったかな。
そう思いながら、ふうふうと息を吹きながらうどんを口にした。
2つ目、3つ目、4つ目のおにぎりもうどんの汁と共に胃に流し込んだ。
僕はこんなに食べられるものなのか。
少し心配になり、やせ細った胃を見つめた。
まだ、お腹は一杯ではない。
先ほど買った暖かいお茶を半分くらい一気に飲んだ。
お茶が、なぜだか味気ない。というか物足りない。
その時に、再びレンジが鳴り響いたので腰を上げレンジに向かった。
お腹も満たされてきたので、ゆったりとした足取りだ。
そばを食べ、残りのお茶を全て飲んだ。
「ふぅー」
一息してソファーに寄りかかった。
見もしないテレビの音が部屋の中に響いている。
なんか久しぶりに帰ってきた気がする。
そう物思いに更けていた。
お腹が満たされると体のベタ付きが気になってきた。
うどんとそばを食べたせいで汗もかいている。
「風呂でも入るか」
自分に言い聞かせるように両足を叩き立ち上がり、風呂に向かった。
シャワーを浴び、シャツと下着を着て、そのままベッドに飛び込んだ。
気持ちが良く、何も考えることもなくそのまま眠りに入った。