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手当て “GOD HAND~奇跡の力~”  作者: さじかげん
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[買い物]

[買い物]


前田雫からの電話が終わり、上浮いた気持ちのままリビングのソファーに座った。

時計は12時を回って30分になろうとしている。


お腹が空いてきたな。

今日はなにやら食欲がある。


食事のついでに新しい服でも見てくるか。

思い立った僕は、すぐに立ち上がり出かける準備をした。


駅前には様々なお店はあるが、ほとんどが飲食店や薬局などの生活雑貨を扱っているお店だ。


天気も気分も良いので少し遠出をしてアウトレットモールに行くことにした。

遠いといっても電車で30分もかからないところにある。


朝帰ってきた道をまた駅に向かって歩いた。

駅前にある牛丼のお店に入り、牛丼の大盛りとお味噌汁、おしんこセットを注文した。

普段は大盛りなど注文しないが食べられる分だけ食べようと思った。


そんな不安はよそに出されたものは、なんてことなく食べ終えることができた。

まだ食べられる余裕があるくらいである。


自分の腹が少し心配になって

今日は随分調子が良いじゃないかと問いかけるようにお腹を少し撫でた。


食事を早々に済ませ、電車に乗った。

車内は空いていたが、アウトレットモールのある駅まで立ったままでいた。


あの腹の痛みが脳裏に浮かんできてしまうことを逃れるように、そとの景色を眺めていた。



駅には無事着いた。

アウトレットモールはこの駅と併設してある。

その為、構内は人でごったがえしていた。


すごい人だな。


僕はその人ごみに圧倒されながらお店に向かって歩いた。


普段はあまり行かないところなので、どこになんの店があるのかわからなかった。

しょうがないので、受付嬢のような綺麗な格好をしたインフォメーションでマップをもらうことにした。


「マップをもらってもよいかな」


「はい、どうぞ。何かお探しですか。」


笑顔で受付嬢が声をかけてきた。


「服がほしいのだけど、男物の服屋はどのあたりにありますか」


「それでしたらマップにメンズウェアショップ一覧がございますのでご参考ください」


受付嬢の指差した店舗一覧には聞いたことのない英語で書かれたブランド名がずらりと並んでいた。


「ありがとう。これを参考に回ってみるよ」


少し引きつった笑顔で返した。


これは端から順番に見て回らない駄目か。

これは会社回りより大変じゃないか。

少し来たことに後悔し始めたが、後戻りはできないので意を決して足を進めた。


最初のお店は2階か。

ふとエスカレータをみると長蛇の列で人が詰まっていた。

エレベーターの方向を確認するとこちらも満員電車状態であった。


…階段で行くか。

ため息をつきながら階段のある場所をマップで確認して向かった。


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