straight
長らくお待たせしました。最終話、というより本筋です。
右や左とは関係はあっても、分岐です。
またs?itchの直後に時系列は戻ります。
私の胸の奥には疑問があった。
「どうして私と初めて会った時、スーツだったの?変装しやすいのならもっと他に無かったの?」
綻びを一つ一つ、彼と一緒に解いて行くんだ。
「…」
「携帯もあるのに親からの連絡が無いのもおかしい。
家出がこんな上手く行くはずが無い。」
「電車の乗り換えをごちゃごちゃしても振り切れるかは確かにね…」
「あの屋上にいた私を偶然見かけた、にしても準備が良すぎる。
自殺を迷いに迷った事、方法を色々探ってみた事、薬を渡されれば安心する事。
想像はできるけど、それを躊躇なく言って、その上で薬まで用意してるなんて、都合が良すぎない?」
彼は答えない。
「女物の服を用意してあったり、一人で住むには広い家。私の病状を知ってて、部活まで知ってた。」
「別に言っても良いんだけど、面白くはないよ。それに聞けば、責任を感じてしまうかも。」
まだ遅くないけど、と加えて。
____絡まった配線を解くのに、力任せにすれば、利き手ではない左手で乱雑に解けば、しまいには壊れてしまう。
或いは諦めそのままにするのも、それも正しい選択に思える。
人と人との間のこの関係、愚直に、ストレートに、包み隠さず、思惑を曝け出しても悪くないという事を、今更になって学ぶ事になる。
或いは悔いる事になるか。
いや、何を悔いる事があるか_______
「矢倉と出会った時既に屋上で死んでた人間は、責任なんて感じないよ。」
彼は一つ吐き、
一つ吸い。
「アレはタキシードやスーツじゃなくて喪服だ。
手筈通りに僕の最愛の彼女の葬式が終わり、君を迎えにあの建物に向かった。
そう、僕の彼女は、君も知ってるはずの人間で…
僕の彼女はそれは律儀で堅気だったからね。
"請け負った生徒がイジメられているのを助けられないどころか、自殺されかけたりしたら"それは鬱になるよね。
"最後に加害者被害者を分けようと、加害者側とは別の公立を勧めた"にも関わらず、そこにも入れなかった訳だから。
引き摺って中学教師を辞めたよ。そこからなんとか立ち直ろうと予備校で教師を始めたは良いけど、手に付くわけがない。
脱サラして僕も2年前に手伝いを始めたよ。
そう、僕も一緒に先生をやっていたんだ。」
聞かなければよかった。
君のことを恨むなんて筋違いな事は無いよ、と彼は加えたが。
私の感想に変わりはない。
本当に長らくありがとうございました。
これを書いてる時に既にユニークが200超えててとても嬉しいです。
これを機にシナリオライターに戻ります。
蛇足
夏休みの眠れない夜に適当に書いてた分、構成が甘くて伏線の敷き忘れが多数で正直悔しい(言い訳)
trpgで卓持ってるので、興味があればお声かけを。
取材に協力してくださった方々に感謝を。
このシナリオで何言いたいって、ちゃんと話し合いましょうってただそれだけで。
あとここんとこ、何とかなる精神が大切っぽいので。




