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美濃隠れ  作者: yayat
12/12

straight

長らくお待たせしました。最終話、というより本筋です。



右や左とは関係はあっても、分岐です。


またs?itchの直後に時系列は戻ります。













私の胸の奥には疑問があった。



「どうして私と初めて会った時、スーツだったの?変装しやすいのならもっと他に無かったの?」


綻びを一つ一つ、彼と一緒に解いて行くんだ。


「…」


「携帯もあるのに親からの連絡が無いのもおかしい。

家出がこんな上手く行くはずが無い。」


「電車の乗り換えをごちゃごちゃしても振り切れるかは確かにね…」


「あの屋上にいた私を偶然見かけた、にしても準備が良すぎる。

自殺を迷いに迷った事、方法を色々探ってみた事、薬を渡されれば安心する事。

想像はできるけど、それを躊躇なく言って、その上で薬まで用意してるなんて、都合が良すぎない?」


彼は答えない。


「女物の服を用意してあったり、一人で住むには広い家。私の病状を知ってて、部活まで知ってた。」


「別に言っても良いんだけど、面白くはないよ。それに聞けば、責任を感じてしまうかも。」


まだ遅くないけど、と加えて。



____絡まった配線(綻び)を解くのに、力任せにすれば、利き手ではない左手で乱雑に解けば、しまいには壊れてしまう。



或いは諦めそのままにするのも、それも正しい(右側の)選択に思える。



人と人との間のこの関係、愚直に、ストレートに、包み隠さず、思惑を曝け出しても悪くないという事を、今更になって学ぶ事になる。



或いは悔いる事になるか。



いや、何を悔いる事があるか_______




「矢倉と出会った時既に屋上で死んでた人間は、責任なんて感じないよ。」



彼は一つ吐き、


一つ吸い。



「アレはタキシードやスーツじゃなくて喪服だ。


手筈通りに僕の最愛の彼女の葬式が終わり、君を迎えにあの建物に向かった。

そう、僕の彼女は、君も知ってるはずの人間で…



僕の彼女はそれは律儀で堅気だったからね。

"請け負った生徒がイジメられているのを助けられないどころか、自殺されかけたりしたら"それは鬱になるよね。


"最後に加害者被害者を分けようと、加害者側とは別の公立を勧めた"にも関わらず、そこにも入れなかった訳だから。


引き摺って中学教師を辞めたよ。そこからなんとか立ち直ろうと予備校で教師を始めたは良いけど、手に付くわけがない。


脱サラして僕も2年前に手伝いを始めたよ。


そう、僕も一緒に先生をやっていたんだ。」





聞かなければよかった。





君のことを恨むなんて筋違いな事は無いよ、と彼は加えたが。






私の感想に変わりはない。





本当に長らくありがとうございました。

これを書いてる時に既にユニークが200超えててとても嬉しいです。

これを機にシナリオライターに戻ります。



蛇足


夏休みの眠れない夜に適当に書いてた分、構成が甘くて伏線の敷き忘れが多数で正直悔しい(言い訳)

trpgで卓持ってるので、興味があればお声かけを。


取材に協力してくださった方々に感謝を。

このシナリオで何言いたいって、ちゃんと話し合いましょうってただそれだけで。

あとここんとこ、何とかなる精神が大切っぽいので。

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