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第7話:大決心!大波乱?

〜夜〜

「・・・・・・ダメだぁ・・・・」

全然うまくいかない。

妖精の卵の最後の仕上げ。

一番集中しなきゃいけないのに、頭の中がぐちゃぐちゃで全然集中で来てない。

「ふぁ・・・・もう、外が明るくなってきたよ。」


〜翌日:工房〜

「・・・と言うわけで、このメンバーで冒険に行くことになりました。」

「そう。私は一向に構わないわ。そちらの坊やと兵隊さんがよろしければね。」

「坊やじゃねぇ。ジャニスだ。」

「私としても構わないよ。お嬢さん。」

「あら、結構なご挨拶ね。兵隊さん。」

「あ、あ、あの・・・」

「・・・・」

「とりあえず、仲良くやりましょうよ・・・パーティー組んだんだから・・」

「イヤなこった!」

「いや、私は構わないよ。」

「ふふふ・・楽しくなりそうね。」

はぁ。なんだか先が思いやられるな。

「ね、自己紹介しましょうよ!ね!改めて、セフィです。セフィア・フィレストーム。精錬師やってます。冒険は初心者ですが、宜しくお願いします!」

「ファレリア王立軍装甲兵隊第2師団ファレリア城警備担当のレオン・ファスターだ。以前から冒険には行ってみたかった。セフィと同じく初心者だが、宜しく頼む。」

「・・・ジャニスだ。ジャニス・バニーナ。一応冒険家だ。まだ冒険の経験はないけどな・・・よろしく。」

「シェリル・ガードナーよ。よろしく。シェーンって呼んでもらって結構よ。冒険の経験は一応この中じゃ1番だと思うわ。あまりパーティーを組んで冒険に行かない方だけど、たまには良いかも。パーティーを組むなら各自の役割を決めないといけないと思うの。私は剣士だから戦闘専門って事でよろしいかしら?」

「あぁ、構わないだろう。私も補佐をさせてもらうよ。それと、軍の経験を生かして、野営時の警備も担当しよう。もちろんジャニスにも手伝ってもらう。」

「 え?!俺も?んじゃ、俺は警備員か?」

「まぁ、そう言うな。大事な役職だ。一つ聞いておきたいが、目と耳に自信は?」

「ふんっ!任せとけって!これでも家じゃ牛たちの見張役やってたからな。」

「なるほど。少し安心したよ。」

「えっと・・そしたら私は・・・」

「セフィは精錬担当。それだけ。それで十分よ。何か出来るなら手伝ってもらうけど。」

「何かって言っても・・・」

「まぁ、その時になれば色々あるだろう。それからでも遅くはない。」

「シェーン、何かそろえておいた方が良い物はあるかい?」

「そうね。エレメントなんかはセフィにお任せするわ。出来る物を出来るだけ、効率よく。」

「わかったわ。後で書き出してみるから、相談に乗ってね、シェーン」

「ねぇ、ジャニス。あなた・・・ちょっと失礼かもしれないけど、コボルドの血が入ってない?」

「あぁ、入ってる。おかげで背が小せぇんだ。」

「そう、やっぱり。」

「ふん、どうせ鍵開けやってくれって言うんだろ?」

「よくわかったわね。出来るでしょ?」

「悪いな。やったことねぇんだ。」

「そう、それじゃ試してみましょ。セフィ、何か鍵のかかるものないかしら?」

「え・・・っと、これでいいかな?」

「そうね、手始めにこれ開けてみてちょうだい。」

「やってみるか。ご先祖様のためだ!」

小さな宝箱のような箱。私が小さい頃、ママからもらった物。ただの貯金箱なんだけどね。

ジャニスは工房から針金を持ってきた。

「さて・・・と」

・・・・・・カリカリ・・・カリ・・・カチッ

「お、開いたよ!」

「あら、やるわね。」

「へっ、血は争えねぇな。」

「それじゃ、ジャニスは鍵開け担当・・・と。」

「あんまり名誉じゃねぇな。」

「いや、大した技術だよ。」



〜夜〜


「お待ちどぉさま・・・」

ジャニスに教えてもらったスープ。私が作ってみた。

「おいしそうだね。」

「いただきま〜す。」


「いやぁ、ホントにおいしいよ。」

「ありがとう。実はジャニスに教わったの。」

「へぇ、料理も出来るの?」

「なんだよ。黙っててやったのに・・・」

「ごめん。でも、こんなの私には無理だもの。」

「でも、俺が作ったのより上手いよ。」

「ありがとう。チョットアレンジしてみたんだ。」

「冒険に行ったときもお願いね。セフィ。」


だんだんみんながまとまってきたかも・・・


〜夕食後〜


「・・・と言う訳なの。」

シェーンから冒険のイロハについて講習会。

結構大変かも・・・

「じゃあ、もう1回おさらいだ。モンスターが出てきたら隊形は?・・・」

「シェーンが前に出る。レオンは右、俺は左だ。」

「そう、その時後ろは自分で気を付けてくれ。セフィ。」

「わ、判ったわ・・・」

「ははは、大丈夫だ。そんなに心配しなくても。私たちが付いてるさ。」

「だいたい良いようね。ただ、障害物があったりすると理想的な隊形にはなれないと思うの。それに挟み撃ちにあう可能性もあるわ。その時は臨機応変にやってちょうだい。」

「出来るだけお互い声を掛け合いながら行こう。」

「よし!そうとなりゃいつ出発するんだい?」

「焦らないで。まずは日帰りできるところから行って訓練よ。」

「何処にするんだい?」

「そうね。コムワードの森に行ってみようかしら。」

「良いんじゃないか?距離的にもちょうどイイ。」

「あそこはなんかあるのか?」

「奥の方に『妖精岩』って言うのがあるらしいの。別に何って言う訳じゃないらしいわ。それを見て帰ってくる。まぁ、チョットしたハイキングね。ふふふっ」

「あ、あのぉ・・何か出てくる?」

「えぇ。あの辺りだとコウモリと、スライムくらいでしょう。」

「はぁ・・・」

「大丈夫よ。それじゃぁ明日の朝出発しましょう。ここに集合。良いわね。」

「あぁ、構わない。」

「さて、明日に備えて休みますか。」

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