1/1
プロローグ
この世に一つだけ未練があるとしたら、
今観ている月9の主人公の知られざる過去が、来週明らかになることくらいだ。
それほど、僕はこの世界に興味がない。
何を頑張るにもやる気が起きない、必死になるに値することがない。
大学だって、この先どうせ生きていかなくてはならないのなら、一応まともな学歴は押さえておこうというだけのことである。
なにも意味を持って、高い志を持って進学したわけではない。
……両親が聞いたら泣きそうだな。
世間では、僕のような若者を「悟り世代」というらしい。
わざわざ名称をつけるだけのことがあるだろうか。しょうもない。
僕の消極的な世界に、君が彩りを与えてくれるのは、まだ先の話。
こんにちは、こんばんは、瀬津 逢李と申します。
初投稿です。
次回から話が進みます、すみません。笑
どうぞ、無気力主人公作者共々、よろしくお願いします。