第一章 終わる日常編 第三話 変わる日常
前回よりは文字数が多いはずです。
※4月16日 改筆しました。
第一章 終わる日常編
第三話 変わる日常
「はい?」それが僕の口から出てきた言葉だった。「聞いていなかったの?あたしと血盟を結びなさいって言ったの!」いくら同じことを言われても「血盟」というものがわからないのでとりあえず「血盟って何?」と聞いてみた。すると、「え?あなた血盟を知らないの?おかしいわねぇ、確か前に織田家で会った時に一通り説明したはずなのに・・・。まぁいいわ。もう一度説明したげる。」前半は声が小さくて聞こえなかった。が、「ちょっと待って、一応聞くけど何年前のこと?確かに僕は織田家にいたけど途中から追い出されたんだよ。いったいいつ行ったの?」「いつって13年前よ。」
13年前ということは僕はまだ3、4歳の頃でまだ織田家にいた頃じゃないか。ということは彼女の言うことが正しいのなら出会っていても不思議ではないか。
「一応聞くけどどこで会ったか覚えてる?」「覚えているわよ。確か近くの湖の近くよ。確か名前は聖湖っていったかしら?」せいこ?あぁ、聖湖のことか。でも、そんなところでこの娘とあったっけ?もしあっていたら忘れないと思うしなぁ、・・・痛、なんでか知らないけど昔のことを思い出そうとすると頭が痛くなる!
「ごめん、僕には君とあった覚えがないんだ。」この場ではそう言うしかないだろう。
ところが、「嘘、あなた織田じゃなくても龍牙なんでしょ?それとも何?違うの?」「なんで僕の名前を「あなたが名乗ったんでしょ!」えっ僕が?」「そうよ、そのとき私も名乗ったでしょ。まさか忘れたの?」だんだん少女の声が大きくなってきた。すると、
ドガ、バキ、ズガ、・・・ドゴォーンという音がした。
「この音は何?」「あいつもう来たの?あぁんもぉ、早く龍牙と血盟むすびたいのにぃ。」「あいつって誰?」「今はまだ言えない。あたしのことを思い出したら教えてあげる。」「困っているんだろ、だった僕にも手伝わせてよ。」「今のあんたには何もできない。それじゃ、あぁ、そうそう界室は消しといたわよ。」そう言うと窓から飛び出し、何処かへ行ってしまった。「一体なんだったんだ?あの娘。」自分でも気づかないうちにそう呟いていた。振り向いてみるとあの娘がいた部屋は無くなっていた。
翌日、いつも通りに香久夜を迎えに行って学校に行き、香久夜と別れたのちに教室に行くと、何やらみんなが騒いでいた。
何事かと思っていると、後ろから「よぉ、羽柴ぁ、知ってるか?昨日隣のクラスに転校生が来てたらしいぜぇ。」と柴田兄。「それもあなたが今の10倍、いえ、百倍良くなっても全くかなわないお人よ!」と柴田妹。「そうそう、なにせ運動神経抜群、顔もまるで女の子のような美形で、きわめつけに学力も高いうえに大金持ちときた。どうよ、凄いだろ!」「別にお前のことじゃないだろ。「そりゃそうだ。」と徳川と毛利がいってきた。こいつらがそこまで言うってどんなやつだ?と思っていると、柴田兄が「そのお方はお前に用があるってよ!おら!」と言いながら蹴り飛ばしてきた。(そのクラスは香久夜のクラスではない)
「痛っ。なにすんだ・・・よ。」そこには今の僕にとって会いたくない奴がそこにいた。「久しぶり、元兄さん。」「あぁ、そうだね、瑛兎。」織田 瑛兎そいつは俺の弟だった奴だ。
主人公の弟登場!
次回はなるべく二千文字は越えるようにします。