第一章 終わる日常編 第二話 出会い
メインヒロインが登場します。
※4月16日 改筆しました。
第一章 終わる日常編
第二話 出会い
あの後窓から水をかけられ、上履きを隠されて見つかったと思ったら中に画鋲を入れてチョークの粉だらけにするなどいじめられた。まぁ、いつもよりかはましであるが。何せいつもはチョーク入りの水をかけられたり、ノートがビリビリに破かれていたりしているからだ。
そんなとき、「おーい龍牙くーん!」と無駄にハイテンションな声が聞こえてきた。だいたい誰かはわかるのだが一応後ろを振り向いてみると・・・・・
誰もいなかった。
「て、空耳かよ。」と言ってもう一度正面を向くと
そこにやつはいた。
「お前は幽霊か!?」
「失礼だなぁ、私足があるでしょ?ほら」と言いながらそいつ・・・香久夜はスカートをまくり上げた。周りからは「オーーー‼︎!」などという声が聞こえてきた。
しかし、目の前にいる僕はそういった奇行にはある程度耐性が着いているので「女の子がそんなことしちゃダメでしょ?今すぐやめなさい。僕だからなにもしないけど他の男にすると襲われちゃうよ。」と言うと「だ、だよねぇー。・・・・龍牙にしかしないもん。」
?。後半のセリフが聞こえなかった。
帰り道
香久夜と一緒に帰っている。周りからは羨ましいと思うのかもしれないが、僕にとってはもう日常的なことだ。「バイトは今日は休みだし、ちゃっちゃと家に帰って寝るとするか。どうせ明日も虐められるんだから。」「そんなこと言っちゃダメ。もし耐えられないんなら私からもう龍牙に手を出さないように言ってあげようか?原因はなに?」あなたと親しげにしているからだとか誰が言えようか?いや、言えぬ。
などという会話をしながら家に向かっていると正面から金髪の男が歩いてきた。かと思うといきなり「君たち、妹を見なかったか?この辺に来ているはずなのだが。」と聞いてきた。
いきなりだったので「「はい?」」と反射的に聞き返してしまった。
すると、その男が「いやぁ、知らないんならいいんだけどね。あいつは僕にとって妹ではなく一人の女性だ彼女こそが運命の相手だ。僕はそう思っているんだよ。」
「はぁ、そうですか。」
なんか危ない気配がしてきた。香久夜に至っては冷や汗が出てきている。
「だからさぁ」今度はなんか殺気的な何かが出てきた。香久夜に至ってはもうビビっている。
「もし僕以外の男と一緒にいたりしたら、その男を物理的にも社会的にもこの世から消す。そうするつもりだよ。」
・・・長年の勘で(まだ20歳でもないだろ!!)関わってはいけないと判断した。なので
「いいえ、みていません!」
と言いながら香久夜の手を掴んでから走って(というより全力で逃げて)家に向かった。後ろから「紅くて長い髪でスタイルのいい可愛い娘なんだ。」とか言っていたり、香久夜のほおが赤くなっていた。が、今の龍牙には何も聞こえなかったし、なにも見えていなかった。。
家にて(自分では安いアパートでいいと言ったのだか、なぜかここに住めと言われた一軒家)
香久夜を家に送ってから家に帰った。
ガチャッ バタン
「一体なんだったんだあの人は。やばい雰囲気がぷんぷん漂っていたぞ。絶対普通じゃない。」
そう言いながらリビングに向かう途中、ふと気がついた。
「ん?こんなところに部屋なんかあったっけ?」
そう、風呂場と洗面所の間に昨日までなかった部屋が一つ増えていたのだ。不思議に思いそのドアノブに触れてみると空いていたので好奇心に逆らえずそのドアを開けてみるとなんとそこには紅い髪の少女が横になって眠っていた。お世辞ではなく本当に学校の誰よりも可愛かったので思わず見惚れてしまった。
どれくらい経ったのであろうか。あまりにも見惚れてしまったので時間を忘れてしまっていた。すると「う、うぅん。」と目の前の少女が目を覚ました。・・・目が完全にあっていた。そのことに気がつくと「うわっ!」と驚いてしまった。少女が僕をまるで観察するかのように見ていたかと思えば「ルックスはまあまあね。筋力もまあまあ、でも性格は良さそうね。少なくともあいつよりは、うん、決めた。」このとき彼女が次に口にしたこの一言から僕の日常が変わって行くということに僕はまだ知らなかった。
「あんた、あたしと血盟を結びなさい。」
次回から文字数を多くします。なので次回からの投稿までの期間が長くなります。しかし、その分面白くするように心がけます。
次回をお楽しみに