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露天風呂

 すみません・・・お待たせ致しました。


 あと、サブタイトルを一部変更致しました。


 がんばります!

 まあ、最初はびっくりしたんだけどねーでも、もう自分の死体も見た後だし(とても人には見させられない状態の・・・当然テレビに死体は映ってないよ)、死んだからこそ地球を救えたんだと神兄ちゃんに言われた訳で、今の状況も納得してるしで、割と冷静に見れた。


 ニュースでは犯人が現行犯逮捕されたとか、僕の葬儀が明日行われるとか言ってるけど、ただただ家族と友達に悪い事をしたと思うだけで、なぜか日本に戻りたいとかは思わなかった。


 その後、部屋に居るウエルダンさんにこの旅館に居る天使さん達は僕の事情を知っている事と、今日からは私達を頼って欲しいと真剣にお願いされました。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――















 それで、二つ気になる事があって、日本のテレビ番組が見れる事と、旅館の明かり(日本でも普通に使われてる照明器具だった)とかこのテレビは何を電力にしてるのかって事で、さっそくウエルダンさんに聞いてみることに。


「あの、ウエルダンさん、テレビで僕が元居た世界の番組が見れるのはどうしてですか?あと、電力もどうなってるのでしようか?」


 と質問してたら、いきなりテレビの画面がニュースから神兄ちゃんの映像へ切り替わった。


「やあ、ひかり君今朝ぶりだね、その質問にはオレが答えるよ。このアイテムボックスDXの魔法で、君が知っている物なら地球の物でも取り出せるって言ったけど、その関係で地球の電波や有線等の情報も向こうから持って来れるんだよね。だから君がテレビの電源を入れた事で、地球の電波がアイテムボックス経由でそのテレビまで情報を伝えたという訳なんだよ。魔力の消費も微々たるものだし気にしないでね、でも、一つ注意事項があってね、地球からは情報やデータは持って来れるんだけど、君から地球には何も送れないから気を付けてね」


 そっかー、残念だよ・・・電話を掛ける事ができたら、死んだ後に異世界へ行って楽しく暮らしてるって家族に伝えたかったんだけど・・・。


「あと、電力の事なんだけどね、ものすごく大きな装置でないかぎり、周りに有る魔力で賄えるから、君が地球の電気製品をそちらに持ち込んでもそのまま動くから心配無いよ、ちなみに旅館の明かりやテレビ全ての電気製品は勿論日本製だよ」


「・・・ありがとう御座います、あの、電池とかバッテリーとかで動く物はどうなりますか?」


「ん?地球の物なら無くても大丈夫だよ?もっともその世界に電気製品なんて無いけどね、簡単に説明すると、地球の電気製品はそのままで改造とかしなくても、勝手に周りの魔力を吸収して動くから電池やバッテリーが入って無くても大丈夫だよ」


 何それ怖い、もしミニ○駆をここで走らせたら、壊れない限りずっと走り続けるって事?


「あはは・・・何か凄いですね・・・。あと、この旅館作ってくれてありがとう御座います、僕に合わせて旅館に改装してくれたそうで、物凄くくつろげそうです」


「喜んでくれてこちらも嬉しい限りだよ、用意した甲斐があったね。あと何か要望があればそこの女将に相談すればいいから、それじゃあ今日はこの辺で、またいつでも呼んでくれていいからねー」


 テレビが元のニュース番組に戻った、今回は呼ぶ前に勝手に来たんだけど・・・。


「ひかり様、神様はああ申されておりましたが、相談では無く指示して下さればどの様な御要望でも叶えてみせますので、何なりとお申し付け下さい!」


 さっき、頼って欲しいと真剣に言われたのは本当に嬉しかったんだけど、今のウエルダンさんは使命感に燃えてる感じで少し怖いです。


「あ、ありがとう御座います、何かある時はお願いしますね、あの、さっそくですがお腹が空いたんですけど何か食べる物はありますか?」


「これは・・・気が付かず申し訳御座いません、直ちに此方に料理を御用意致します」


 ウエルダンさんが、ハッとした顔をして慌てて部屋を出て行きました・・・何かすみません・・・。


「「「「「大変お待たせ致しました!ひかり様!」」」」」


 それから三分位経つと(何か早いよ!)、ウエルダンさんと仲居さん?の天使さん達が料理を運んで来てくれました、全然待ってないですよ・・・で、来ましたよ!ザ・旅館な料理が!特に目立っているのは船盛りで、真ん中にある真鯛のお造りの口が今もぱくぱくしてるし、刺しが入った牛肉も凄く美味しそうですよ!この料理の材料や調理工程とかも気になるけど今は気にせず食べよう!


「いただきます!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 








「ご馳走様でした!凄く美味しかったです!ありがとう御座います!」


 いや~食べた食べた、多分今までで一番沢山たべたよー、今は食後のお茶を頂いてるんだけど、回りに居る給仕をしてくれた天使さん達も嬉しそうに僕を見てます。


「大変喜んでいただき私共も嬉しゅう御座います。今後料理に関してはこちらに全てお任せ下さい、何かお食べになりたい物があれば遠慮なさらずに申し付け下さい、あと、これはお願いなのですが、厨房には決してお入りにならないようにお願い致します」


 え?・・・ウエルダンさん何故にですか?


 さっきまで嬉しそうに僕を見ていた天使さん達も、今は真剣な眼差しで僕を見ています・・・。


「わ、分かりました全てお任せします・・・それと厨房には絶対に近付かないです・・・」


 凄く気になる・・・・・・・・・質問したいけど、聞けないよ・・・。


「ありがとう御座います、御気になさらずに・・・この後はお風呂など如何でしょうか?」


 早くこの話を終わらせたいらしい・・・お風呂に行こうか・・・。


「はい、お願いします、どこに行けば良いのでしょう?」


「お風呂は各部屋に温泉掛け流しの露天風呂が御座います、ですがこの神ノ間の露天風呂は神様用の源泉から引いた温泉と成っており、ひかり様専用になります、後は玄関を入って右手奥に大露天風呂が御座います」


 何か凄そう・・・。


「では、この部屋のお風呂を使いますね」


「はい、畏まりました宜しければ、お背・・・いえ、全身御流し致したいのですが・・・」


 何故言い直した・・・一気にハードルが上がったよ?


「いえいえ!一人で大丈夫ですから、また、今度お願いしますね?」


 え、今度お願いするの?自分!!!


「はい、残念で御座います・・・気が向かれたら何時でもお呼びください・・・脱衣所に浴衣とひかり様御愛用の下着を御用意させて頂きました、また脱がれた服等は篭に入れておいて下さる様にお願い申上げます、美の神様の御加護をお持ちなのでそれだけで綺麗になる様なのですが、私共の気が済みません、洗濯させて頂きます!」


「お任せします・・・」


 僕の下着もリサーチ済みですか・・・洗濯の事も・・・何か済みません・・・。


 脱衣所で服を脱ぐと案の定光りだして元のTシャツに戻り、キュロットも普通のジーンズに戻った(共に卸したての様に綺麗)その時に履いているパンツを見てみたら、どう見ても女物の下着になってた・・・白のフリル付きでした・・・しかも、同年代の標準サイズは余裕で在った(と勝手に思っている)僕の息子が存在しているのにも関わらず全く膨らみが無いし・・・・・・・・・何処へ逝ったの!!!!


 慌てて脱いでみたら・・・ちゃんと存在してたよ~!!!(パンツは黒のボクサーパンツにちゃんと戻りました、そして髪も元の長さに)どうやら下着を着けているあいだ息子は何処かへ旅立ってしまう様デス・・・・・・・。暫くして気を取り直し(ミカミさんの祝福の仕業と諦め)タオルを持って露天風呂に入ると空には星が見えていて、昼間にも見えていたやたらと大きく見えるこの星の衛星らしい星が昼間以上にクッキリ見えた。


 ミカミさんの加護で汚れた感は全くないけど一応全身を洗って(肌の水はじき半端ないです!)透明なお湯の湯船に浸かると・・・今まで感じた事がない様なお湯の感触でしたよ!気持ち良過ぎて怖い!そんな露天風呂でした!


 お風呂から出て全身を拭いて黒のボクサーパンツを履くと、やっぱり白のフリル付き下着になりました・・・そして息子も旅立つ・・・、浴衣を着ると藍染めがピンクと白の縞々模様に、帯はもう帯じゃなくて、ただの白くて大きなリボンだね・・・裾はひざ上十センチで袖は肩から二の腕まで布が無くて、二の腕から手首まで普通に布がある、肩剥き出しの浴衣になり、髪はわざわざ伸ばして結い上げてあり、手鏡を使って合わせ鏡で見たらうなじ(・・・)がいい感じでした・・・・・・ミカミさん助けて!


 脱衣所を出て食事をした部屋に戻ると布団が敷いてあり、ウエルダンさんがフルーツ牛乳を用意して待って居て(風呂上りにはこれだね!)、僕の姿を見て驚いてました。


「流石ひかり様です!」


 だから何が!!!


「今日はもうお休みになられた方がよろしいのではないですか?」


 暫くすると、湯上りのポカポカ感と濃密過ぎる一日の疲労でウトウトしていた。


「何か御座いましたらこのベルを鳴らして下さい、直ぐに伺います、お休みなさいませひかり様」


 横になり、布団を掛けた後(この布団&枕が鬼の様にふっかふか!)、そこだけ旅館ぽく無い小さなベルを枕もとに置いてウエルダンさんは静かに部屋から退出して行きました。


「今日は色々あり過ぎて、流されっぱなしだったね・・・・・・明日も異世界がんばるよー・・・」


 まだまだ続きます!


 読んで下さり誠にありがとう御座います。

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