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魔法少女になろう

 お待たせ致しました。


 がんばります!


 お気に入りにして下さっている方々に感謝を!

 ・・・嵐の様な食べっぷりを見せた侯爵一家、今は全て食べ終え食後のお茶を楽しんでて三人共満ち足りた良い顔をしてます。


「ひかり様・・・この食べ物は一体・・・。それに、失礼致しました、申し訳御座いません」


 満ち足りた顔から一変、僕をほっとらかしにしていた事に気付き、おじさんが謝ってきました。


「気にしないで下さい、良い食べっぷりでしたよ。それで、今食べて頂いた料理はどうでしたか?」


「どうも何も、私の人生で一番の美味でした!」


 即答でした、ライアさんルシードさんもその横でコクコクと頷いてます。


「ひかり様、今頂いた料理?ですか?これはあなた様からしても一番美味しい物なのですか?」


 と、おじさん・・・、ん?料理にクエスチョンが付いてるよ?


 一応、料理の定義は、食品や食材を調味料等を組み合わせて加工する事らしい。


 まず、そのことを三人に説明してから話しを聞いてみると、食材は豊富に有るとのこと、それに質も悪くなく美味しいらしい。


 でも、基本は食材を焼くか茹でるかがほとんどで、あとは食べる時に個人個人が自分専用の塩の皿から好みの量を使うだけで(酢も有るみたい)、唯一料理の定義に当てはまるのは、スープだけで、それでも野菜や肉なんかを煮込んで塩で味付けするだけ。


 兎に角、少なくともこの国には料理の概念がほとんど無くて、味付けは基本塩のみ、主食も無発酵のパンだけらしい。でも素材の質が良いのもあって、塩の味付けだけでも、今まで特に不満も無く過ごせてこれたそうだ(健康的にはどうなんだろう・・・)。


 なので、ラーメンセット三品の味付けは、今までに無かった複雑な味で物凄く美味だったとのこと。


「質問に答えてなかったですね。今食べて頂いた物は僕も好な物ですけど、同じ位美味しい物や、もっと美味しい物もまだまだ沢山ありますよ」


 嘘を言っても失礼になると思い、さっきの質問にそう答えると。三人共申し訳なさそうな顔になり、「我々にはひかり様に満足して頂ける様な料理をお出し出来ない」とか言っている。


「あの、気にしないで下さい、ね?僕が以前居た場所は、色々とこだわる所でして、それで料理の方もその精神が遺憾無く発揮されたが為に美味しい物も沢山生まれた訳でして。これからはここも料理の事を真剣に考えて行かれては如何ですか?僕も少しはお手伝い出来ると思いますし」


 幸い食料には困って無い様だし、調理の仕方と調味料を何とかすれば行けると思う。


「ありがとう御座います!・・・しかし、今まで気にしなかった事柄なので、何処から手を付けて行けば良いものやら・・・」


 うーん、とりあえずは今ある物で何か作ってみれば良いのかな?


「すみません、因みに今日の夕飯の献立は何なんでしょうか?」


 すると、おじさんが手元に置いていた小さなベルを鳴らした。


 直ぐにマートンさんが現れ、用件を伝えると。生野菜のサラダとジャガイモ(名前は変わらないらしい)を茹でたものと牛に似た家畜の肉を薄切りにして焼いたものと野菜と肉を入れたスープとパンが今日の夕飯だと分かった。


 その献立を聞いて、マートンさんに玉子と植物で出来た食用の油がないかを質問します。


 調理場に有るらしいのでそれと、茹でたジャガイモと、あと、塩と酢と空のボウル、人数分の皿をここに持って来て欲しいとお願いします。


 玉子はテレビで見た事があった海亀の玉子の様な感じで(1メートル位ある鳥の玉子だそうです)テニスボール位の大きさがあった、生で食べられるのか聞くと今朝取れた物だから問題無いとのことで安心する(いざとなったら魔法で何とかする予定だった)。


 ここに居る人達が見守る中、まず、玉子を割り殻を使って黄身と白身に分け、黄身だけを木で出来たボールに入れ、少しずつ油と酢を入れながら僕が出した泡だて器で混ぜていく(レベルが上がってとんでもない事になってるので全く疲れない!しかも早い!)、良い感じに成ったところで塩を適量入れてもう少し混ぜて出来た物、マヨネーズを味見して問題無いのを確認してから、皿に盛った茹でたジャガイモの上に乗せ、マートンさん含め四人に前に出した。


「この調味料はマヨネーズという物で、この国にこれに似た物は在りますか?」


 一応確認すると、初めて見る物だと四人共答えた。


「どうぞ召し上がって見て下さい、味見はしましたから大丈夫だと思います。足りなかったらまだボールに残ってますから、お好きに使って下さい」


「では、まず執事であるこの私から確認させていただきます」


 と、いうことで毒見を兼ねてマートンさんから食べるみたいです。


 スプーンで一口食べ、ゆっくり咀嚼し一口目を飲み込んだ後、おもむろにボールから追加のマヨネーズをたっぷり付け、突然(むさぼ)る様に食べ始めた・・・。


 その横では、それを見て居たはずの三人も貪り食べてた・・・(残りのマヨネーズの取り合いになっていた・・・)。


「お味は如何でしたか?」


 聞くまでもないけどね、先に食べ終えていたマートンさんに一応聞いてみます。


「物凄く美味しゅう御座いました!まさかこれ程の物とは・・・流石ひかり様自らが御造りになった物です!ですが、言い方は良くないのですが、何か私如きが食べてはいけない物を食べてしまった様な、この私をもってしても自分を抑え切れない程の何かを感じました・・・」


 えっ!?今のはマヨネーズの感想じゃあないよ!何か重いし怖いよ!他の三人も恍惚とした顔してるし・・・。


 その後マートンさんの提案で、同じ材料と作り方でマートンさんがマヨネーズを作ってみたところ、普通に美味しいだけの物になった・・・。


 僕が作った物は何かヤバイのかな?


 後はマヨネーズは生野菜に付けても美味しいとか、出来れば食べるごとに作った方が良いとか教えてみたり、夕飯に焼いた肉が出るらしいので、アイテムボックスから焼肉のタレを二種類出して(醤油味と味噌味)皆さんからの異常な期待を感じたりして過ごしていると、日が傾いてきていて、時計を見るともう直ぐ午後六時になるところだった。


 当然家に逗留するものだという感じで考えていたおじさんに、アイテムボックスやその中に居る人の事(天使さんだとは言ってない)を伝えてアイテムボックスから出入りする為の部屋を用意して貰うことになった、余り御もてなしが出来ないと残念がっていたけど、食事での事などで自分達のもてなしでは喜んでは貰えないと勝手に納得したみたいです。(すみません・・・)


七時前になり、アイテムボックスから出入りする為だけの部屋に案内してもらい(物置でも良いと言ったら当然の様に却下されて、広い客間が用意された)、明日の朝八時半頃に此処に戻ってくる予定を伝え、マヨネーズを貪り食べた四人に見送られながらアイテムボックスの虹色の扉を潜った。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 翌朝、ローテーションで今日僕の担当をしてくれるらしいレアさんの挨拶から始まり、突然現れたミカミさんとマホさんに(流石神様で勝手にここへ入れる)、昨日と同じ格好をして居ては示しが付かないとか適当な理由をでっち上げられ、マホさんのコスチュームの色違い(ヒッラヒラでフッリフリな何処から見ても魔法少女な服で、マホさんはピンク色で僕は水色・・・)を着せられ、尚且なおかつミカミさんの加護で更に可愛らしく変化してしまい(僕の髪も案の定変化して、白いリボンで括られた腰まであるツインテールになり)、それでマホさんが拗ねたりして大変だった・・・。


 出掛けにまだ拗ねてたマホさんが、今度カミーナルを一緒に旅してくれるのなら機嫌を直すと上目使いで言うので(僕より10センチ位低い!)思わずOKすると(勝手に決めて良かったのかなー?)、大喜びして僕に抱きついて来た。


 更にお礼にと(何の?)手に持っていた魔法のステッキを僕にくれると言い出し、今はその受け渡しの名義変更?をしてるそうです(名義変更って・・・)。


「この魔法のステッキは、とても良い子なので、一生懸命ひかり君の為にがんばってくれると思うよー、例えば離れ離れになったとして、それが次元の狭間だったとしても呼べば直ぐ飛んで来てくれる一途さもあるしー」


 とても良い子で一途な子だそうです・・・そんな子を僕が貰っても良いのかな・・・。


「でも、そんな良い子を僕が貰って良いのですか?その子もマホさんに使ってもらえた方が良いのではないですか?」


「強制でないんだよーそもそもこの子が同意しないと名義変更は出来ないのー、だからひかり君は、この子に気に入られてると思ってもらって良いのだー、ホントだよ?」


 と言いながら僕に手渡してきました。


 受け取って(何故かこのステッキはミカミさんの加護で形が変わらない)、答えて貰えるとは思わずに「僕で本当に良いの」ってステッキにつぶやくと頭の中に元気な女の子の声で「モチのロンです!私がんばりますよ!」と返事が有り、この子を貰い受ける決心をした。


 それから、マホさんにステッキのお礼と、また来て下さいねと言って、ミカミさんはミカミさんで未だに僕の姿を見ては「良いですわ、良いですわ」言ってるので、ミカミさんには軽く挨拶して虹色の扉を潜った。


 おじさんの屋敷の客間に出て、魔法のステッキの能力を全然聞いてなかった事に気付く、ステッキに聞いても答えてくれそうだけどついでに今のステータスも見たいのでそっちで確認する。





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





 名前      河合 ひかり  (男の娘)

 歳       15

 分類      人族?

 レベル     12

 生命力     24400/24400 加護効果で+100%

 魔力量     24400/24400 加護効果で+100%

 力&物理攻撃力 24400・36600 加護効果で+100%&装備効果

 物理防御    36600       加護効果で+100%&装備効果

 知能      24400       加護効果で+100%

 魔防御     48800       加護効果で+100%&装備効果

 素早さ     24400       加護効果で+100%

 器用さ     24400       加護効果で+100%

 運       100


 次のレベルまで (580/1000)


 スキル


 全世界言語&文字習得

 完全鑑定

 アイテムボックスDX

 マップ&レーダー&マーカー

 ワープ

 完全状態異常無効

 必要経験値1000固定

 レベルUP時運以外ステータス値プラス1000

 レベル制限無し

 武神の加護

 魔法神の加護

 美神の加護DXプラス


 装備品


 神の魔法ステッキ       物理攻撃力+100% 魔力消費1/10

 神のマジカルコスチューム一式 物理防御+100%  魔防御+200%





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 もう、これが最強装備かも・・・。

 お読み下さり誠にありがとう御座います。


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