表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

盗賊

 お待たせしてすみません。


 しかも少ないです。


 がんばります!

 お昼前と同じで、ゆっくりと街の方向へ飛びながらウサギ狩りしてると、突然、五時の方角から何か近付いてるよー!と、頭の中に何故かマホさんの声でアナウンスが流れてきた。慌ててレーダーを見ると、(さっきレベルが7に上がって、マップ最大半径が7キロメートルになってる)僕の右斜め後ろの方角から、ウサギより大きな赤点がグングン迫って来てるのが分かる。まだ僕を狙ってると決まったわけじゃないので地上に降りて様子を見ることにした。


 一分しない内に、その魔物がハッキリと目で見える距離まで近付いて来た、鑑定してみると。



 名前       シルバーホーク   (雄)

 分類       魔物

 レベル      37          

 生命力      7000/7000

 魔力量      1840/1840

 力&物理攻撃力  2640・2640

 物理防御     1580

 知能       338

 魔防御      1100

 素早さ      1940

 器用さ      184

 運        45


 スキル      風魔法 飛行ブースト


 装備品      なし


 注釈      

 

 ブロンズホークから進化した魔物。何らかの魔法も使い飛行速度も速く好戦的。金属の羽で防御力も高い。


 獲物を探す能力が高い。クチバシ、爪、金属羽が素材として使える、肉は軟らかく美味。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 対して今の僕。



 名前      河合 ひかり   (男の娘)

 歳       15

 分類      人族?

 レベル     7          

 生命力     13400/13400   加護効果で+100%

 魔力量     13400/13400   加護効果で+100%

 力&物理攻撃力 13400・13400   加護効果で+100%

 物理防御    13405         加護効果で+100%&装備効果

 知能      13400         加護効果で+100%

 魔防御     13400         加護効果で+100%

 素早さ     13400         加護効果で+100%

 器用さ     13400         加護効果で+100%

 運       100


 次のレベルまで (150/1000)


 スキル


 全世界言語&文字習得

 完全鑑定

 アイテムボックスDX

 マップ&レーダー&マーカー

 ワープ

 完全状態異常無効

 必要経験値1000固定

 レベルUP時運以外ステータス値プラス1000

 レベル制限無し

 武神の加護

 魔法神の加護

 美神の加護DXプラス


 装備品


 綿のチュニック       防御+2

 デニムのキュロット     防御+1

 綿のオーバーニーソックス  防御+1

 スニーカー         防御+1



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 大ウサギと比べるとこのホークさんはかなりの強敵だ、出てくるタイミングがもう少し早かったら危なかったよ。


 更に近付いて来ていたホークさんを見ると明らかに僕を見ている、獲物を探す能力が高いと説明には書いてあったけど何キロも離れた所から分かるものなのかな?しかも周りに大ウサギも沢山居る筈なのに。


 それは置いといて、そのままスピードを緩めずに突っ込んでくるホークさんに、午前に練習した光収束魔法レーザーを、右手の親指以外の指先一本一本に展開して、その指の間隔を少し開いて伸ばし下から上に上げながら発動させると、ホークさんは縦に五分割され空中分解した。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 ホークさんを回収して再び街を目指します。それにしてもさっきのマホさんの声は何だったんだろうね?強敵に気付いてなかったら教えて貰える機能なのかな?お陰で助かったけど……直接聞いてみようかな。


 「もしもし、マホさん今お話しても良いでしょうか?」


 周りには誰も居ないので、声を出してマホさんと話すことにします。


 「わーい、ひかり君だーいいよー何々なにかなー?」


 「あはは、ありがとうございます、あのですね、今それまで闘っていた魔物より強い魔物が現れたのですけど、その時にマホさんの声で危険を知らせてもらったのですが、あれは何だったのでしょうか?あと、何キロも離れていたのにこの魔物は僕の位置が分かっていたみたいなのですけど何か理由とかありますか?」


 「最初の質問はひかり君のレベルが5に上がった時に、私達の独断で君の能力をアップデートしたんだけどー、ひかり君の運以外のステイタス数値に対してレーダー範囲内の敵が持つ数値のどれか一つでも半分以上だったら警告する機能だよー。今の場合、魔物の生命力がひかり君の半分以上の数値があったから警告しちゃた訳なのだよー」


 独断でって……、神様達も僕の為にしてくれた事なんだけど、僕はパソコンになった気分です……。


 「なるほど、そうだったのですねありがとうございます、本当に助かります。でも、ミカミさんにも言ったことなのですが出来ればアップデートとかしたら教えてもらえると嬉しいです、突然でびっくりしてしまいますし……」


 「ひかり君勝手な事してごめんね……、言い訳すると、君は地球での実績とか人柄等色々理由はあるんだけど、ぶっちゃけ私達(・・)の超お気に入りなんだよ。それに今まで君みたいに私達(・・)が肩入れした存在なんて居なかったものだから、皆張り切っちゃって今回みたいに君の為になると思った事は今後も問答無用で反映して行く所存なのだー!」


 あれ?最初は謝罪だったのに、最後は開き直られたー!


 「……お手柔らかにお願いします……」


 もう、そうとしか言えないよね……、神様に開き直られたのもあるけど、今朝ミカミさんの加護の件と一緒で、僕の為にしてくれてるのだから全面的に受け入れる所存です。


 「了解だよー、ひかり君のお許しが出たところで二つ目の質問に答えるよー。遠い所からでもそれなりに大きな魔力なら、魔物や人問わず感じ取れる者も居るよー。特に魔物は魔力の多い獲物を好むから、一度見つけたら頭の悪い奴は後先考えずにまっしぐらだねー。今ひかり君が倒した魔物も、そこら一帯で一番魔力の多かった君の所へまっしぐらしたんだと思うよー」


 さっきの僕の言葉を良いように解釈して(もう、OKです)ホークさんが遠くからでも僕を見つけられた理由を教えてくれました、でもそれだと今後魔力を感じ取れる魔物に狙われまくり(まっしぐら)になるのでは?


 「でも、ひかり君心配無用だよー。今ひかり君は魔力を体の周りに(まと)っている状態なんだけど、今後は体内に留める様にすれば外から魔力は感じ取れなくなるよー。その技術は本来凄く難しいのだけれど君なら意識するだけで簡単に切り替え可能だよー。ワザと魔力を出して強い魔物を誘き出したりするのも有りだよー」


 流石マホさん、質問する前に的確な答えと、活用方法を教えてくれました。


 「有難う御座います!、これで突然襲撃を受けなくて済みそうですし、効率の良いレベルUPにも使えそうです、助かります!」


 「いえいえーどういたしましてー。それから今日は本当にごめんね。でも、ひかり君のお許しが出たから、今後はお互い気にしなくて良いって事だよねー頑張るぞー!いぇい!今日はこれで終わりかな?また困った事があったらいつでも呼んでねーっと、そうだ!最後に警告の声が私だったのは、皆やりたがったんで(皆って、ブシンさんも?)、ジャンケンで決めたんだよー愛の勝利だよーでは、またねー!」


 愛の勝利ですか……///








 それからは、まず魔力を体内に留める様にして(一回で出来た)更に気を引き締めて油断しない様に心掛けながら進み(神様達に心配をかけて、知らない内に新しい能力に目覚めない為に)、街まで50キロの所まで来た時にそいつ等を見付けた。


 相変わらず魔法で飛びながら近くに居るウサギだけを狩りながら街を目指していると、レーダーの端に沢山の赤い点に囲まれた青い点二つと白い点四つが見えた。マップはいつの間にか最大半径が10キロメートルになっていて(ホークさんを倒した後に確認してなかった)10キロ先で青い点(僕にとって良い存在)と白い点(普通の存在)が悪い者に襲われているらしい(多分)のが分かる。


 反射的にワープで集団30メートル手前の所まで飛んで見た光景は、今にも馬車に襲い掛かりそうな盗賊らしき人間達(・・・)だった・・・。


 


 読んで下さり誠にありがとう御座います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ