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空中軍艦  作者: ミルクレ
16/41

デイビー・クロケット

 戦艦〈日向〉。燃え盛る艦橋には、艦長の黛治夫が鎮座していた。その顔は怒りで赤く染まり、副長以下が声を掛けられないほどであった。

 消火に全力を挙げる指示や貫通箇所の補修など、適切な対応は砲術一筋でやってきた彼の本分ではない。しかしその本分である砲戦で、敵艦隊に遅れを取ったのが、ただただ彼の心を掻き毟るのだ。

「浸水箇所の封鎖完了致しました!」

 応急長の声に、黛は振り返る。その顔は先程までの般若の如き憤怒は見られなかった。

「よくやった、応急長。君らがこの艦を救った」

 煤まみれの応急長の肩を叩き激励した黛の行動に、艦橋の士官達もほっと息を吐いた。

 報告を聞く限り、沈没か否かの瀬戸際にあった〈日向〉。辛くも砲戦では生き残った。しかしその命を絶つのは、戦艦ではなかった。

 油断大敵と黛は回想する。昼戦で第三艦隊を妨害したのは何であったかを、第一艦隊は誰一人として憶えていなかったのだ、と。

 最初に気がついたのは、黛本人であった。

「空中艦だ!対空戦闘用意!」

 艦に燻る炎に薄っすらと照らされた艦底部。空を圧するそれは空中艦以外あり得ないのだ。そして今回、我が軍は空中艦を都合出来なかった。

「〈長門〉に平文で送信!空中艦隊現れり!」

 復唱もいらぬと、黛は素早く指示を飛ばす。

「面舵一杯、奴らに横っ腹を見せるな」

 絶句する応急長に向き直り、再び肩を掴む。

「甲板の応急班を退避させろ。炎目掛けて撃ってくるぞ!」

「しかしそれでは消火が……!」

「空中艦を沈めてから消火する!」

 猪突猛進と言われる黛は、その指揮を存分に発揮していた。

 だが先手を取っていたのは、アメリカ空中艦隊であるのだ。不利は避けられない。黛の心の片隅で、悲観主義が囁く。

 破局は突然に訪れた。

 空が妖しく光ると、〈日向〉を囲うように水柱がそそり立った。


〈アラモ〉級の主砲は二〇.三センチ連装砲を砲塔で四基、単装をケースメイト式に八基の、合計一六門だ。

 片舷に指向出来るのは、最大で一二門。それが四隻で四八門。戦艦の装甲を抜くには力不足だが、死に体であった〈日向〉には十分だった。

 初撃は大半が至近弾だったが、二撃目から加速度的に命中が重なる。

 甲板の炎は勢いを盛り返し、副砲や対空砲は鉄屑へと変わった。

 この時、最も被害を与えていたのは、至近弾の方であった。飛来する砲弾のエネルギーは水圧へと変換され、浸水箇所から艦体を引き裂いたのだった。

 ものの五分で、〈日向〉は廃艦同然となっていた。

 黛は浸水が再発した時点で、総員退艦を命じていた。脱出する隙もないほどに、砲弾が降り注いでいたのだが、素早く目標を変更したマクベイ司令によって生き永らえた者も多かった。

〈日向〉を屠った〈アラモ〉は、次なる目標を捉えた。〈日向〉の前を行く同型艦〈伊勢〉だ。

 針路を北に向けた〈伊勢〉は、〈日向〉とは逆に右舷側を空中艦に曝す。艦長の朝倉豊次は、最大火力で目標を叩き落とすつもりだった。

 しかし空中艦は予想外の、かつ恐ろしい行動に移った。

 反航戦を行わずに一直線に突っ込んだ〈アラモ〉は、四〇〇〇メートルで急速回頭を行った。

 朝倉が不安を感じた瞬間、突如〈アラモ〉が爆発したように見えた。

 そして〈長門〉の斉射並の爆炎が、真っ直ぐに〈伊勢〉に降り注いだ。


「噴進砲……!」

 牟田口格郎が声を絞り出す。

 噴進砲とは、ロケットランチャーのことを指す。無誘導のロケットを纏めた発射機から射出する。命中精度は寒いが、瞬間的に火力を増すのには都合がいいのだ。

 日本軍は対空砲として開発を急いでいたが、アメリカ軍は対艦用に空中を進む魚雷として開発、実用化に至ったようだ。

 本土の試験場で見たものより大きな、つまり破壊力の高い噴進弾は、〈伊勢〉の後艦橋を中心に命中した。

 夜間見張員は夜間視力を失い、噴進砲の影がちらつくようになった。近藤以下の司令部要員も同様だ。

 しかし片目だけを閉じた牟田口は、〈伊勢〉を襲った瞬間をぎりぎりまで捉えていた。

 後艦橋は踏み潰された紙の箱のように変形し、ひび割れから火炎を噴き出した。

 煙突の内、後部のものが根元から裂け、ボイラーを鉄屑の山に変えた。後の被害調査で分かったのは、機関要員は一瞬で焼き殺され、無事な缶はほとんど残らなかったということだった。

 後部の主砲塔は二基とも炎に炙られ、飛沫が触れる度に白い水蒸気が立ち昇る。あれでは中の兵員も無事ではないだろう。

 司令部が茫然自失としていた時間は短く、〈長門〉は素早く主砲を振りかざした。

 近藤の怒声が飛ぶ。

「咄嗟射撃開始!準備出来次第撃つのだ!」

 最初から込められていた砲弾が発射される。砲身が一度下がり、砲尾が装填位置まで戻った。

 燃え滓が圧力で吹き飛ばされ、揚弾された砲弾が砲尾に押し込まれる。

 鎖栓が閉じられ厳重に固定されると、再び砲が動き出す。

 そして敵艦目掛けて指向するのだ。

 その一分未満の時間が、牟田口にはひどくもどかしかった。


 第一射から最初に準備が成ったのは第二主砲塔だったが、放たれた砲弾は敵艦の下を潜っていった。

 しかし第一主砲塔の放った砲弾は、片方が敵二番艦を捉えた。続けてもう二発の命中により、急速に高度を落としていく。

 艦首を引き裂かれ、叫び声のような風切り音を立てながら、二発目の破孔からとめどなく流れる重油を滴らせていた。

 三発目が浮遊機関を砕いたため、旋回機関のプロペラでは浮上することは出来ない。滑り込むように海面に墜落した二番艦は、その衝撃により艦体が折れ曲がった。その裂け目から浸水が始まり、三〇分ほど後に沈没した。

 また敵三番艦に集中した対空砲火は、〈陸奥〉の対空砲と相まって、装甲を施されていない箇所がボロボロになった。

 推進プロペラと旋回プロペラの全損によりただの浮かぶ棺となった敵三番艦は、右舷に大きく傾いた状態で沈黙。乗員の空挺降下が終わった後に海上へ着水。小規模爆発を繰り返しながらそのまま沈んでいった。

 残った二隻は集まりつつある重巡や駆逐艦に追い立てられ、東方へと避退していった。四〇ノットを超える速度で、追いつける水上艦は皆無だった。


「今度こそ、終わりか……?」

 あっという間の、通り魔のような攻撃だった。

〈伊勢〉は燃え続けており、〈日向〉は総員退艦が命じられている。

〈陸奥〉は大破し、長期ドック入りは不可避。第一艦隊で〈長門〉だけが戦える状態だ。

 参謀長の三川軍一が、艦橋に戻ってきた。

「戦果と損害の集計が完了致しました。戦果は戦艦四、巡洋艦一、駆逐艦十以上の撃沈。高柳司令からの報告はまだですが、第九戦隊も敵艦の撃破を伝えています。次に損害は〈日向〉〈川内〉〈朝潮〉〈大潮〉〈満潮〉〈如月〉〈菊月〉〈卯月〉沈没。〈陸奥〉〈伊勢〉〈木曾〉〈神通〉〈夕月〉大破。〈古鷹〉〈加古〉が中破で、その他駆逐艦多数が小破です」

 一息入れる三川。その間に牟田口は被害状況を咀嚼する。

 戦艦では彼我で大きく差が出た。こちらの被撃沈一隻に対して、四隻もの敵艦を沈めた。

 重巡は旧式故に被害が重なった〈古鷹〉型だが、四対一ではどうしようもない。〈ポートランド〉と判明した重巡は、戦艦に先んじて沈めた。

 駆逐艦は高度な連携により、多くが傷つきながらも押し勝った。秘密兵器の酸素魚雷も大きな影響を与えたのだろう。

 しかしながら、稼働する戦艦が〈長門〉だけになってしまった。南方作戦での巡洋戦艦も全てがドック入りしており、これでは艦隊決戦は不可能だ。

「どうした、砲術参謀」

 近藤が牟田口の憂鬱な表情を認めたのか、声を掛けた。

「いえ……無事な戦艦が〈長門〉のみでは、早期の艦隊決戦は不可能と」

「そのことか。事前に決めてあるとはいえ、心許ないのは確かだな」

 近藤は漸減邀撃による艦隊決戦を目指す時代に、栄達してきた海軍軍人だ。

 開戦間近と思われた一九三〇年代には、主力艦艇を削ってまでの補助艦艇や輸送の艦腹を量産に、真っ向から反対している。

 結局は〈翔鶴〉型、〈大和〉型などの建造延期と、〈占守〉型やその発展型の建造が決定した。しかし艦隊決戦派の一角として、近藤を頼りにする者も多い。

「ですが長官」

 と参謀長。彼も艦隊決戦派に属しているが、艦隊決戦に持ち込むためには通商破壊作戦が必要だとも考えている。

「敵艦隊の撃破には成功し、上陸部隊に一戦仕掛けるのに十分な戦力は残りました。重巡の夜戦ならば、戦艦といえども撃破し得るかと」

「ですがこちらも損害が多数出ることが予想されます。第二作戦に支障を来します」

 牟田口の反論に応じようとした三川を、近藤が制した。

「待て待て。どうにか第一段階は成功したのだ。これより乗員の救助に徹し、以後のことは軍令部と連合艦隊司令部に任せようではないか」


「第一段階は完了だ、イソ」

 軍令部総長の堀悌一は、正面に座る山本五十六に向けて気怠げな顔で言った。

「通商航路の確保と来襲するアメリカ艦隊の撃破、どちらも成功しただろう。何故そんなに暗い顔をする?」

 山本の言に溜息を吐く堀。

「南方船団の第一陣だがな。潜水艦に襲われた」

 顔色が変わる山本。

 南方船団とは、制圧した資源地帯から原油や稀少金属、ゴムなどを運ぶ船団だ。


 日本が保有する貨物船の輸送力の内、三〇〇万トンほどが民生用に必要で、残る三五〇万トンほどが軍用に徴用されたり建造された船で賄っている。

 海護司令部の試算では、撃沈などで消費する船腹が生産分を超えるのが、一九四三年末と言われていた。

 その報告に慌てたのは海軍省だ。以前の計算では四三年には増加傾向であったものが、実は足りていないことが分かったのだから。

 海軍省は主力艦艇の建造を止めてまで、輸送艦の量産を強行した。

 設計を簡略化、量産性を重視した「マルイ」輸送艦。大型だが建造日数の短縮を企図した「マルロ」輸送艦。艦隊随伴可能な速力を目指し、有事には空母に改装できる「マルハ」油槽艦。

 以上の三種が、各地の造船所でブロック工法により、同時かつ短期に完成していた。

 そして南方船団は完成した上記の輸送艦で構成された、最初の軍主導による船団であった。

 日本郵船を始めとする各運送会社の船団は、海護司令部の海防艦に守られ、既に出発している。

 そちらは、イギリスが考案したハンターキラーチームという、潜水艦狩りの小艦隊の掃海が功を奏したのか、襲撃は予定を下回っている。

「被害状況は!?」

 詰め寄る山本を、手で制する堀。

「マルロが一隻やられた。日本郵船の〈さざなみ丸〉だ。陣地構築の資材を運んでいた」

「潜水艦は沈めたのか」

「不確実だとさ」

 苦い顔で向かい合う二人。

 船団が襲われたということは、アメリカが無制限潜水艦作戦に乗り出したということだ。軍民無差別に、赤十字を掲げていれば別だが、見つけ次第攻撃すると宣言することを、無制限潜水艦作戦と呼ぶ。ドイツは先の大戦で、この作戦を採ってイギリスを苦しめた。今次大戦でもイギリスは、水面下の狼の群れに襲われている。

 軍令部ではアメリカが無制限潜水艦作戦を発動するのは、少なくとも一九四二年末になると予測していた。

 陸海統合軍司令部、またの名を大本営というが、そこでもアメリカが無制限潜水艦作戦に踏み切るのは、政治的にも難しいという結論であった。

 しかしその見通しは、甘過ぎたというほかない。

 因みに日本の潜水艦は、元々は通商破壊には向かない艦隊型潜水艦を大量生産していたが、アメリカがイギリス式の潜水艦対策を講じた場合の対策として、航続距離に重点を置いた偵察用の大型潜水艦伊号と、水中での機動力を伸ばした中型の呂号に絞った。


「第二作戦はどうなる?」

 山本がじいっと、堀の俯いた顔を見つめた。

 第二作戦。

 当面の資材と広大な支配領域を得た日本軍が打つ、終戦への長い道。

 マーシャル諸島、カロリン諸島、ニューギニアの一部を含む第一次国防線を構築。再構成された太平洋艦隊を返り討ちにする作戦であった。

 第三作戦では第一次国防線を放棄し、マリアナ諸島などで構築される絶対国防線に後退。下がった分容易になった補給により、戦力に優るであろうアメリカ軍を邀撃する予定だ。

 しかし山本などの早期決戦派は、第二作戦でアメリカは和平を求めてくると考えていた。この考えを持つ者は連合艦隊に多い。

 それに対して、長期戦になると予想している者は、海護艦隊に多かった。

 これは資源の輸送に携わった結果「資源を持つことと使えるようにすることは違う」と、実感する者が多かったからだという。

 また海軍省でも長期戦論は強かった。こちらは「自給自足が可能なアメリカが出血するのは攻撃を行う場合だけだ」と公言していた。

「最近じゃあ廣田さん(廣田弘毅。外務大臣に就任)も省内が過激論にかぶれて大変だと漏らしてたよ」

 山本が続ける。

「第二作戦を拡大して米豪遮断だの、インド解放だの。陸さんが無理だと言ってるのに、ウチと外務省が吹き上げてる」

「第二作戦が転けかけてるのに、そりゃあ無理だ」

「ただハンターキラー作戦は有効だぞ。確実だけで二〇は沈めてる。これでも潜水艦を抑えていたつもりなんだがな」

 伊号が戦果を挙げていることは、ハワイへの補給を食い荒らしている第六艦隊からの報告で判明している。

 しかしアメリカには無尽蔵に感じるほどの艦腹がある。

 それに対して、日本は悲しいかな貧乏だ。

「塩沢(塩沢幸一。海上護衛艦隊司令長官)もそろそろ来る。あいつから話も聞けるぞ」

「そういえば」

 山本が話を変える。残りは塩沢が来てから、と考えたようだ。

「〈翔鶴〉型なんだが、二隻で本当にいいのか?」

「〈翔鶴〉はいい艦だ。だが工期が長い。〈大鳳〉型で正規空母は打ち止め。残りは全て〈雲龍〉型に回す」

 不満気な山本が子どものような表情を浮かべると、堀は笑って首を振る。

「〈大鳳〉の先進性は認めるぞ?だが新しい技術を取り入れた所為で、工期は〈雲龍〉より延びるのは確実だ。一時的な優勢の為には、量産性に優れた艦で……」

「数の優位を確立する。間に合わない高級品より間に合う廉価品。分かっている。分かっているが……」

「なあに。空母より大事なのは艦載機と航空兵だ。そちらは自由にやっていいから、な?」

「長谷川君(長谷川清。統合航空本部の本部長)が厳しくてな。遊ばせてくれんのだ」

 くつくつと笑い合う二人。そこにノックの音が響いた。

「楽しそうだな、二人とも」

 塩沢が疲れた顔で現れる。

「平沼総理に仔細を説明する羽目になったらしいな」

 堀の揶揄に対し、力無く睨みつける塩沢。

「想定内だと説明したよ。それよりも永田さんが同席しててな。大陸を実効支配して、陸路を使うのはどうか、と提案してきたよ」

「大陸が如何に混乱してたとしても、それはいかんぞ」

 山本が強めの語気で言う。

「南方で山下さん(山下奉文。ビルマ軍司令)がビルマで攻勢掛けるってのに、その後詰めを大陸に回されちゃ困る」

「今村中将(今村均。インドネシア軍司令)はインドネシアで手一杯だと言ってきたのは、陸さんの方だしなぁ」

 今村中将で思い出した、と堀が話を変えた。

「インドネシアで新型の偵察機を使うらしい。徳川さん(徳川好敏。本土航空軍)が言ってたが、どうやら回転翼機だとか」

 そこから四方山話に花を咲かせた同期たち。その談笑は夜遅くまで続いた。



 一九四二年五月。

 マーシャル防衛を第三艦隊に託し、第一艦隊は本土へ帰還していた。

〈陸奥〉〈伊勢〉は修理に後三ヶ月は掛かるらしいと、〈陸奥〉艦長代理の工藤俊作は工廠の責任者から聞いていた。

 二ヶ月前の「マーシャル諸島沖海戦」で上級士官を悉く爆殺された〈陸奥〉を、大破炎上しつつも連れ帰った功績は、工藤の昇格を繰り上げさせた。

 だが書類上は艦長代理のまま、陸に上がった日々が過ぎている。

 古巣の駆逐艦〈雷〉に戻してほしいと上申したが、無碍なく却下された帰り道。彼は工廠脇の小道で藤本喜久雄に会った。

 工藤が造船中将である藤本に敬礼すると、工藤に潮の匂いを感じた藤本は、彼を喫茶店に誘った。

「〈陸奥〉をよく連れて帰ってくれたね。江崎くんも驚いてたよ」

「は、応急長としての職務を遂行しただけです」

「応急班の運用が上手いようだ。一箇所に固まらずに、被弾箇所を囲むように応急修理が出来ていた」

 工藤のことを褒める藤本に、工藤は思い余って愚痴った。自分のいる宙吊り状態を、どうにかしてほしいと。

 潮に当たらないと、このままじゃ枯れてしまう。

 藤本は「僕にはどうしようも出来ないよ」と微笑んだが、その目は楽しげだった。


 工藤に新たなる辞令が届いた。

「工藤俊作大佐を、空中戦艦〈相模〉の艦長に任ず」

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