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人と妖と。  作者: chocolat
7/9

第七話 悪夢

結局、何が何だか分からないまま3人で帰宅。




「あー疲れたねーいざちゃん。」

「…ああ。そうだな。疲れた。」

「………………。」




のんびりと会話をしている男二人。


ため息すらつかない女一人。



あれから約1時間。


私の頭の中は、一言で言うと、とりあえずカオスでした。







そして、レジで会計を済ませたあたりで、ぷっつん…と電源落ちました。


ここまで来たのが、奇跡のようです。いや、ホントに。









ああ、疲れた。









「お~い?みぃちゃ~ん?」

「…汀?」




二人の呼ぶ声が遠ざかり、意識がぼうっとしてきます。


…私はソファにコテンと横になったまま、眠りに落ちていきました。







・・・・・・・・・











だれか。




たすけて。






幼い私の声がする。


私が、助けを求めている。



何かに追われているようだ。


何度もつまづいて、それでも必死で逃げている。


――――何から?






だれかぁ。




たすけてぇぇ。




こわいよぉぉ。




へんなのが、くるよぉ―――






子供の私を追っていたのは、それはそれは(みにく)い妖。


見ていた私も、思わず身震いするほどの。



それは突然こちらを向き、今度は私を追い始めた。


私は必死に走って、走って、逃げた。










先ほどの幼い私と同じように、叫び、泣きながら。











だれか。




たすけて。




だれか。









だれか。








わたしを、








たすけて。










・・・・・・・・・










「…!…わ!」



「助けて…」



「…ゃん、…ぃちゃん!」



「だれかぁ…」






「汀!!」






「――――――っ!!」


名前を呼ばれ、パチッと目をあける。


ぽけんとしていると、紅ちゃんの顔が左からにゅいっと視界に入った。



「みぃちゃん、大丈夫か!?すっごいうなされてたよ!?」



続いて、右から十六夜の顔が。



「…悪い夢でも、見たか。」









気付けば、私はソファの上で体を強張らせ、震えていた。


全身にじっとりと冷や汗を掻いていて、不快感を募らせる。


そして、頬には大粒の涙がボロボロと零れていた。


「…もう、大丈夫だ。」


十六夜が涙をハンカチでそっと拭き取ってくれる。ゆっくりと起き上がると、汗で湿った髪が首に纏わりついていた。


「みぃちゃん、シャワー浴びてきなよ。」


そう紅ちゃんに言われ、私はふらふらとバスルームに入った。


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