未来を変える誓い
未来の秋――黒幕の正体が明かされたその瞬間、場の空気は凍りついた。
「秋が……未来で、ああなるって……そんな……」
美空が顔を青ざめさせて呟く。彼女の隣で、美空ロイドも静かに拳を握りしめていた。
司は冷静を装いながらも、声が震えていた。
「つまり……未来はもう決まってるってことか? 俺たちが何をやっても……」
「違う!」
秋が強く叫んだ。
震える声ではなく、仲間全員に届く力を宿した声だった。
「私は……未来の私みたいにはならない! 久遠にはならない! だって、今は……レディも、クロエも、司も、美空も、みんなが隣にいるから!」
その言葉に、レディが一歩前へ出た。
「……秋。私も、クロエも、お前を支えるためにここにいる。未来の秋がどんな道を歩んだとしても――“今の私たち”が選ぶ道は別だ。」
クロエも静かに続ける。
「記憶は過去を映すけど……心は未来を形作る。私はもう、ただの兵器じゃない。秋とレディがくれた“居場所”を守りたい。」
秋は涙をにじませながら、仲間一人一人を見渡した。
司が苦笑して肩をすくめる。
「……仕方ないな。俺も、分析屋として“決まった未来”なんて言葉、気に入らねぇ。未来はデータじゃ測れない。」
美空も拳を握りしめて、声を張り上げた。
「そうだよ! 秋が未来で絶望しても……“今の秋”は笑ってる! だったら信じる! 私たちが未来を変えるんだって!」
仲間たちの声が、力となって秋の胸に刻まれていく。
秋は涙を拭い、未来の自分へと向き直った。
「――私は、未来を変える。絶望じゃなく、希望を選ぶ。だって、仲間がいるから!」
その言葉に呼応するように、レディとクロエの体から光が溢れ、リンクの波動が全員へと伝わっていった。
仲間たちの心と心が響き合い、学園を包む巨大な光となる。
未来の秋はその光をじっと見つめ、微かに笑った。
「……そうだ。それでこそ“今の私”だ。見せてみろ――お前たちが選ぶ未来を。」




