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黒幕の正体 ― 真実の告白



仮面を外した人物は、秋と同じ顔、同じ瞳をしていた。

だがその瞳には、幾重にも積み重なった時間と記憶の重みが宿っている。


「……信じられない、あなた……私?」

秋は震える声で問いかけた。


未来の秋は、ゆっくりと頷いた。

「そうだ。久遠は“絶望した私”だった。だが私は……幾度も未来を繰り返し、すべてを見届けてきた“観測者”。」


「観測者……?」

レディが険しい表情を浮かべる。


未来の秋は静かに告げる。

「無数の世界線で、秋……お前は何度も立ち上がり、仲間と共に戦った。だがその先には必ず破滅が待っていた。学園が燃え、人類が滅び、仲間たちが散り……やがてお前も心を失い、久遠となる。」


「……っ!」秋の胸が締めつけられる。


未来の秋は続けた。

「私はその全てを記録し、導くために存在している。敵の出現も、仲間の覚醒も、クロエの復活も……すべては、この瞬間へと収束するために。」


「……つまり、私たちは……操られていたの?」クロエが低く問い返す。


未来の秋の瞳がわずかに揺れる。

「導いた、というのが正しい。だが誤解しないでほしい。私はお前たちを利用したのではない。――お前たちが“唯一、未来を変えられる可能性”だからこそ、この道を選ばせた。」


「未来を……変える?」

秋は自分自身を見つめ返すように問いかけた。


未来の秋は、ふっと苦笑を浮かべた。

「そうだ。この無数に繰り返された絶望を断ち切れるのは、“今の秋”、つまりお前だけだ。だがそのためには……私を超えなければならない。」


その言葉に、学園の仲間たちの空気が一気に張りつめる。

未来の秋は両手を広げ、黒い霧を背負った。

「覚悟を見せろ、秋。お前が私を越えるのなら……この未来は変えられる。」





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