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黒幕の出現



歓声が学園に響き渡り、仲間たちは抱き合い、涙を流し、勝利の余韻に浸っていた。

しかし、その空気を切り裂くように、地の底から低い唸りが響く。


――ゴォォォォ……


学園の中央、崩れた瓦礫の裂け目から、黒い霧が立ち上る。

それはこれまでの敵を生み出していた源にも似ているが、圧倒的に濃く、重い。


「……まさか……まだ何か来るの?」

秋が構えを取り直す。

レディもクロエも即座にアキの左右に並ぶ。


そして、霧の中から、ひとりの影が現れた。


長い外套をまとい、仮面をつけた人物。

だが、その仮面は見覚えがある――かつて“未来のレディ”が纏っていた仮面と酷似していた。


「やっと……やっとここまで来たか。」

低く響く声。


「お前は……誰!?」

アキの問いかけに、仮面の人物はゆっくりと手をかけ、素顔を晒す。


――そこに現れたのは。


秋自身と瓜二つの顔。

しかし、久遠とは違う。久遠は“絶望した未来の秋”だった。

この人物は―― 「すべてを監視し、導いてきた未来の秋」。


「私は……観測者。幾度もの未来を渡り歩き、この学園、この世界の終焉を見届けてきた存在……」

「そう、秋。私は“もう一人の未来のお前”だ。」


アキの全身が凍りつく。

仲間たちも言葉を失う。


未来の秋――しかし久遠とは異なるもうひとつの可能性。

黒幕は最初から、自分自身だった。





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