アキロイド2 ― クロエとのリンク
轟音を立てて迫る自律兵器。
秋は震える手を握りしめた。
「……レディ、クロエ! 私たちの力を、合わせるんだ!」
だが次の瞬間――クロエの体から光が迸り、秋を包み込む。
『……秋。あなたなら、私と繋がれるはず』
「えっ……クロエ!?」
クロエの声が、直接秋の心に響いてくる。
『私のコアに宿るデータと、あなたの意志……それを重ねれば――新しい形になれる』
レディが目を見開く。
「待ちなさい、秋! そのリンクはまだ――」
だが秋は首を横に振った。
「……大丈夫。クロエを信じる!」
光が弾けた。
秋の体にクロエの装甲が重なり、銀と蒼を基調とした新たな姿が形成される。
背中には光の翼のような装置、両腕には鋭い刃と防御シールド。
その瞳は赤と青、二つの光を宿して輝いていた。
「――これが……!」
『アキロイド・セカンド。クロエと秋の共鳴形態』
声は二人が重なり合い、まるで一つの存在となったように響いた。
自律兵器が咆哮をあげて突撃する。
だがアキロイド2は一瞬で視界から消え、次の瞬間には敵の背後を取っていた。
「は、速い……!?」レディが驚きの声をあげる。
蒼光の斬撃が閃き、敵の装甲に深々と切り込みが走る。
『秋、次は防御!』
「うん!」
展開された光盾が敵のカウンターを弾き返し、爆風が訓練場を吹き飛ばした。
仲間の生徒たちは遠巻きに目を見張る。
「す、すごい……!」
「秋先輩が、クロエさんと一つに……!」
アキロイド2は翼を広げ、堂々と敵に向き直る。
「――これが、私たちの力!」
『守るための、新しい形!』
自律兵器の赤いセンサーが不気味に点滅する。
戦いは、いよいよ本格的な激突へと突入しようとしていた――。




