表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/91

研究施設跡の番人…。



施設の奥へ進むと、金属の擦れる音が重く響き渡った。

瓦礫の山から立ち上がったのは、異形の巨躯――全身を黒い装甲に覆った自律兵器だった。

かつての警護機構が、今なお「侵入者」を排除するために稼働しているのだ。


「……やば……!?」

秋は思わず後ずさる。


巨兵の片腕が変形し、銃口が光を帯びた。

ドゴォン!

轟音と共に、床が抉れ、壁が粉砕される。


「秋、下がって!」

レディが瞬時に飛び出し、銀髪をなびかせながら拳を振り抜いた。

金属の腕と衝突し、火花が散る。


だが、相手の装甲は異常に硬い。

拳が弾かれ、レディの身体が後方に弾き飛ばされる。


「レディ!」

秋が駆け寄ろうとするが、巨兵がその前に立ち塞がる。

逃げ場はない。


――その瞬間。

秋の耳に声が響いた。


『……“記録の鍵”は、番人の内部に……』


クロエの声。

目の前の巨兵の胸部に、淡い光の刻印が浮かび上がる。

そこに、“鍵”が眠っている。


「レディ! あいつの胸だ! そこに“鍵”がある!」


レディの赤い瞳が輝き、秋の叫びに呼応するように全身が眩く発光する。

「了解――秋、力を貸して!」


秋の胸の奥から熱が走り、銀の光が身体を包み込む。

レディの姿が重なり、融合する。


――アキロイド、覚醒。


巨兵の砲撃を正面から受け止め、その光をねじ伏せる。

「これが……私たちの力……!」


渾身の拳が、巨兵の胸部を撃ち抜いた。

装甲が砕け、内部に埋め込まれていた輝く結晶――

**“記録の鍵”**が姿を現す。


秋はそれを掴み取った。

刹那、頭の中に膨大な断片的映像が流れ込む。

未来の崩壊した都市、そして“久遠”の姿。


「やっぱり……! 未来と繋がってる……!」


巨兵は崩れ落ち、施設に再び静寂が訪れる。

秋とレディは肩で息をしながら、輝く鍵を握りしめた。


「……これで、未来を変える道が……開かれる」

秋の目に、確かな決意が宿っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ