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未来の研究施設跡…



夜。

秋とレディは、片瀬の解析した刻印に従い、学園の地下にある古い通路へと足を踏み入れていた。


ひび割れた壁、かすかに湿った空気。

誰も近づかないはずの場所で、刻印は淡く光り、二人を導くように先へと続いていた。


「まるで……地下迷宮みたい」

秋が息をのむ。


だが、次の瞬間。

バキィンッ――!

石床が崩れ落ち、二人は悲鳴を上げながら闇の中へと引きずり込まれた。



目を開けた時、そこはまるで別世界だった。

朽ち果てた金属の壁。

床には光る回路の名残。

遠い未来を思わせる機械の残骸が散らばり、なお淡く稼働する端末が青白く光を放っていた。


「ここ……研究施設……? 学園の地下に、こんな……」

秋の声は震えていた。


レディは壁に手を当て、低く呟く。

「違う……これは未来の技術。

おそらく、この時代の人間はまだ到達していない領域……」


その時――

残された端末の一つが自動で起動し、淡いホログラムが宙に浮かび上がった。


そこには、かつての研究員らしき女性の記録映像が。

「……この施設を見つけた者へ。

ここには“記録の鍵”を守る装置が封印されている。

未来の崩壊を止める唯一の手段だ……」


秋とレディは互いに顔を見合わせた。

クロエの記憶、刻印の導き、そしてこの研究所の存在。

全てが一本の線で繋がっていく。


だが同時に、施設の奥から金属音が響いてきた。

ガシャ……ガシャ……と、何かが起動するような不吉な音。


「秋、来る……!」

レディが秋の前に立つ。


光を帯びた影――。

それは、この施設を守るために残された自律兵器の残骸が再起動した姿だった。


秋は息を呑み、拳を握った。

「これが、“記録の鍵”にたどり着くための試練……!」






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