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2人の秋…。

――砕け散る瓦礫と、赤く灼けた空。

最後の舞台は、もはや都市の残骸だった。


アキロイドのボディは限界を越え、関節は火花を散らし、装甲は剥がれ落ちていた。

それでも彼女は倒れない。いや、倒れられなかった。


「私は……未来を壊さない! 久遠、あなたの絶望は、私が変えてみせる!」


対峙する久遠は、同じ声、同じ表情。未来の秋が、仮面も外し、その素顔で憎悪を剥き出しにしていた。

「甘い! 希望など何度も信じ、裏切られた! この世界も人も、いずれ同じ地獄を繰り返す! だから私は壊す! 壊して……終わらせる!」


久遠の掌に凝縮される黒の渦。それは記憶と時間を呑み込み、空間そのものを消滅させる終焉の一撃。

「これが……未来の私の、最後の答えだッ!」


アキロイドは全センサーを赤く輝かせ、全機能をオーバードライブに切り替えた。

背部の推進翼が青白く燃え上がり、壊れかけたフレームが軋みながらも、彼女を前へ押し出す。


「久遠ッ! 私は、あきらめない未来を選ぶ!」


二人の秋――現在と未来。

その拳が、光と闇をまとって衝突する。


轟音。

空が裂け、大地が抉れ、世界が震える。


アキロイドの拳は紅く輝き、久遠の黒渦を削り取る。だが同時に、機体の右腕が爆ぜ、回路が焼け焦げる。

それでも彼女は叫んだ。


「未来を壊すのが私なら――未来を守るのも、私だッ!!」


次の瞬間、紅と黒の衝突が極点に達し、眩い閃光が全てを呑み込んで――


――戦場は、白く染まった。





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