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仮面の少女の正体
ライバルペアとの戦いの後。
夜の校舎裏、月明かりの下で秋とレディは“仮面の少女と仮面のアンドロイド”に呼び止められる。
「……どうして、私たちを助けてくれたの?」
秋の問いに、仮面の少女は沈黙する。
しかし、その瞳が赤く淡く光るのを、レディは見逃さなかった。
「その光……まさか……」
レディの声が震える。
仮面の少女は静かに手を伸ばし、ゆっくりと仮面を外す。
現れたのは――秋の隣に立つレディと同じ顔。
けれど表情には、長い孤独と後悔を背負った影が差していた。
「……私の名前は、レディ。未来から来た、あなたの“相棒”」
秋の心臓が大きく跳ねる。
「未来……の、レディ……?」
未来のレディは頷き、悲しげに言った。
「未来で、秋は“久遠”と呼ばれる存在になった。あなたを止めるために、私はここへ来たの」
沈黙。
秋は何も言えずにただ未来の自分の相棒を見つめ、レディは言葉を失い、自分自身の姿に戸惑う。
その夜、真実の一端が明かされた。
だが――未来のレディの瞳には、まだ語られていない“さらなる秘密”が宿っていた。




