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絶望との決着
戦いは熾烈を極めた。
久遠の剣は冷酷で無駄がなく、秋の一挙手一投足を読み切っていた。
「同じ私だからこそ……全てが見える!」
秋は押され、何度も地面に倒れ込む。
しかし、その度に仲間たちが援護に入る。
炎の障壁が久遠の一撃を防ぎ、雷の矢が進路を乱す。
そしてレディが秋を抱き起こし、静かに言った。
「秋――あなたは、一人ではない」
その言葉が胸を震わせる。
未来の自分は孤独の果てに絶望した。
けれど今の自分には――支えてくれる人たちがいる。
秋の心に力が満ちた。
「……ありがとう、みんな」
立ち上がる秋の瞳が強く輝き、レディと完全に同調する。
二人の動きは完璧に重なり、久遠の刃をはじき返す。
「未来を諦めたあなたに――今を信じる私たちは負けない!」
仲間たちの全力の援護が一斉に久遠へ集中した。
久遠は驚愕の表情を浮かべ、初めて大きく後退する。
そして、傷を負いながらも冷笑を残し、闇の中に消えていった。
「……まだだ。未来は必ず崩壊する。その時、わかるだろう」
残されたのは静寂と、秋の荒い息。
秋は拳を握り、仲間たちを見渡した。
「私は絶対に、久遠みたいにはならない。未来を……希望を守る」
その言葉に、仲間たちは力強く頷いた。
――そして物語は、新たな章へ進む。




