仲間…。
支持者たちの動き
評議会の決定から数日。
秋とレディの周囲には、常に監視役の影が付きまとうようになった。
授業中も、食堂でも、寮に戻るときでさえ。
「……やりづらいなぁ」
秋は小さく溜息をついた。
レディは変わらぬ微笑みを見せるが、その赤い瞳の奥には僅かな警戒の色があった。
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仲間の集まり
そんな二人のもとへ、数名のクラスメイトが声をかけてきた。
「秋、気にするな。あんな決定、俺たちは納得いってない」
真っ先に声をあげたのは、分析担当の少年・司。
隣で腕を組む格闘少女・美空も頷く。
「そうよ。あんたとレディが一緒にいるから、私たちも安心して背中を預けられるんだもの」
さらに数人の生徒も加わり、自然と小さな輪が出来上がっていく。
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秘密の約束
司が声を潜めて言う。
「俺たちで“非公式のサポートチーム”を作ろう。監視が強まっても、裏で秋とレディを守るんだ」
秋は目を見開いた。
「……そんなことしたら、みんなまで巻き込まれるかもしれないよ」
だが、美空は笑った。
「巻き込まれる覚悟ぐらい、とっくにできてるわ。ヒーロー候補生なんだから」
その言葉に、秋の胸の奥で小さな灯がともる。
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レディの想い
レディがゆっくりと皆を見渡した。
「……秋様の仲間。あなた方の行動は規則に背きます。それでも――支えてくださるのですか?」
司が即答する。
「当然だろ。だって――俺たちは、同じ夢を目指す仲間なんだから」
その瞬間、レディの赤い瞳が柔らかく揺れ、ほんの少し微笑んだ。
「ありがとうございます。……秋様、私たちは一人ではありませんね」
秋は涙ぐみながら頷いた。
「うん……絶対に、負けない」
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不穏な視線
しかしその光景を、遠くから観察している影があった。
久遠とクロエ――そして仮面の少女とアンドロイド。
「……面白い。あの落ちこぼれが、群れを得て強くなろうとしている」
「強さは絆か、それとも呪いか。……どちらに転ぶか、楽しみだね」
嵐の前の静けさのように、秋たちの日常に新たな火種が投げ込まれようとしていた。




