評議会の監視強まる…。
学園評議会の召集
模擬戦での覚醒と、仮面コンビの介入。
二つの異常事態を受け、秋とレディは学園の評議会に呼び出された。
重厚な扉を開けた瞬間、秋は小さく肩をすくめる。
ずらりと並んだ学園長、幹部教員、研究責任者たち。
皆の視線が、彼女とレディに突き刺さっていた。
「――一条秋。君と、そのアンドロイド“レディ”について話がある」
学園長の声が冷たく響く。
---
糾弾と不安
「模擬戦での“覚醒現象”。あれは制御不能だった」
「仲間を巻き込む危険がある」
「何より“自我を持つアンドロイド”など、前例がない。放置はできん」
次々と飛んでくる言葉に、秋は唇を噛む。
胸が痛い。けれど――
「レディは危険なんかじゃない!私の、大事な仲間なんです!」
秋は小さな体を震わせながらも、はっきりと言い切った。
だが幹部たちの表情は変わらない。冷ややかに、ただ“危険物”を見る目だった。
---
救いの声
その空気を切ったのは片瀬研究員だった。
「待ってください。彼女は暴走したわけではありません。むしろ、秋さんとの信頼関係によって力を開花させている。――これは危険ではなく“進化”です」
わずかに同調する教師もいたが、結論は変わらなかった。
「監視は強化する。レディは常に報告下に置く」
秋の心はぎゅっと締め付けられる。
---
秋とレディの決意
評議会を出た後、秋はうつむきながら呟いた。
「……私たち、爆弾みたいに思われてるんだね」
隣で歩くレディが、ふと優しい声を響かせる。
「私は兵器でも爆弾でも構いません。ただ――秋様が“仲間”だと言ってくださるなら」
秋は顔を上げ、レディの手をぎゅっと握り返した。
「仲間だよ。誰が何と言っても。……絶対、離さないから」
その言葉に、レディの赤い瞳がほんのり揺れた。




