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『黒幕の存在』
秋とレディに捕らえられ、膝をついたライバルコンビ。
だが、次の瞬間——彼らは悔しがるどころか、不気味な笑みを浮かべた。
「……やっと、見せたな」
「ククッ……やはり“鍵”はお前らだったか」
その言葉に、会場の空気が凍りつく。
秋とレディは互いに視線を交わし、違和感を覚えた。
「何を言ってるの……?」とレディが問いかける。
しかしライバルの一人は、縛られたまま顔を上げ、不気味に笑った。
「俺たちは、ただの先駆けにすぎない……。真の“黒幕”は、もう学園の中にいる」
その囁きと共に、彼らの体に仕込まれていた黒い紋章が淡く光を放つ。
次の瞬間、捕縛されていたはずの二人の姿は、煙のように掻き消えてしまった。
残されたのは、不穏な紋章の痕跡と、ざわつく学園の生徒たち。
仮面の少女とアンドロイドは何も言わず、その様子を見届けると静かに背を向けた。
「……これで、舞台は整った」
深い謎と黒幕の影が、秋とレディの前に立ちはだかろうとしていた。




