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陰謀の牙



仮面の少女たちとの邂逅――その余韻に揺れる秋とレディ。

だが、彼女たちの存在を完全に見逃すほど学園は甘くなかった。


「……仮面の影、ね」

ライバルペアの片割れ、冷笑を浮かべる少年が囁く。

「監視官たちが騒いでいる。なら、俺たちが利用してやればいい」


もう一人の少女パートナーが目を細める。

「なるほど。“影部隊の残滓”をおびき出す囮として、あの落ちこぼれペアを使うのね」

「そうだ。秋とレディを追い詰めれば……仮面の連中は必ず姿を現す。

その瞬間、俺たちはヒーロー候補として名を轟かせる」


二人の唇に、不気味な笑みが浮かぶ。

それは単なるライバル心ではなく――出世欲と、そして影部隊への異様な執着だった。


その夜。

秋とレディが訓練棟からの帰り道、突然照明が落ち、通路が暗闇に包まれる。

次の瞬間、光弾が四方から飛び交い、二人を狙い撃つ。


「っ……またあいつら!」

秋は身を翻すが、数で圧倒的に不利だ。


「秋、下がれ!」

レディが盾となり立ちはだかる。

だがライバルペアの狙いは最初から別にあった。


「出てこいよ、仮面の救世主様――!」

少年の嘲笑が響く。


その声に呼応するかのように、夜風が揺れる。

――そして、あの仮面の二人組が再び姿を現した。


だが今回は、救いの影ではなく、完全に“標的”として狙われる立場で。





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