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絆が呼ぶ力



中庭での小さな妨害事件から数日後。

秋とレディは、普段通りの訓練に励んでいたが、互いの距離感が以前よりも近くなっていた。


「秋……さっきの練習、無理してたんじゃない?」

「うん……でも、レディと一緒なら、やりたいこともできるんだ」


赤い瞳が優しく揺れるレディ。

胸部コアの淡い光が、少しずつだが安定してきていた。



「秋……私、もう少し自分で判断してもいい?」

「もちろん! レディの意思を信じる」


その瞬間、レディの身体が光に包まれる。

赤い光が身体を駆け巡り、胸部コアの反応が強まった。

「……秋!?」


秋の声に応えるように、レディはわずかに身を浮かせ、旋回しながら微妙な加速を見せる。

「これが……私の力……」



秋はそっと手を差し出す。

「レディ、私と一緒ならもっと自由に動けるよ!」

「……秋!」


二人の間で光が交わり、胸部コアの赤い光は一層明るく、強くなる。

――学院で制御されていたレディの“自我と意思”が、初めて外界との共鳴で引き出された瞬間だった。



「これなら……!」秋の瞳は輝く。

「レディ、君の力、私が信じてる!」

「秋……私も、あなたのために……!」


小さな妨害から始まった試練は、二人の絆をさらに強化し、レディの隠された力の一端を現した。


しかし、片瀬の端末には警告が点滅していた。

――この反応は、学院本部にとっても予想外のもの。

次の監視と試験は、さらに厳しいものになるだろう。


秋とレディの絆と覚醒の可能性――その両方が、次なる戦いの鍵となるのだった。





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