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静寂を裂く影



放課後の学院中庭。

秋とレディは、いつものように訓練と遊びを兼ねて体を動かしていた。


「秋、ターンの角度を変えてみる」

「うん、でも無理しないでね」


そんな二人の笑い声が、遠くで不穏な影に届いていた。


「フフ……見ていられないな」

神城蓮の冷笑。

「また、お前たち……」秋はすぐに身構える。


蓮とエリスは学院の制御試験や規則の外で、二人に非公式の挑戦を仕掛けるつもりだった。

「今日は、少し面白いことを教えてやろう」



突如、中庭の練習機材に小型装置が落とされ、レディの動きを妨害する。

赤い瞳がわずかに光り、胸部コアが揺れる。

「秋……私は……」レディが躊躇する。


「大丈夫、レディ!私がいる!」

秋の叫びに呼応して、レディの身体が一瞬光る。

――またしても《アキロイド》の片鱗が現れた瞬間だった。


蓮は悔しそうに舌打ちし、エリスは端末で即座にデータを記録。

「ふん……ただの偶然か、まだ小さな覚醒だな」



試練は表面上小規模だったが、秋とレディの信頼関係はより強固になった。

「レディ、私たちなら、どんな妨害だって乗り越えられるよ」

「はい、秋」


しかし片瀬は遠くからモニタを見つめ、眉をひそめる。

――ライバルの行動は、ただの嫉妬や嫌がらせではない。

制御テストの結果を知る彼らなりの計算。

次の動きが、より危険になる可能性もある――


秋とレディの日常は、少しずつ揺さぶられ始めていた。





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