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制御テストの壁



学院の研究棟、広大な訓練室。

今日のテストは「アンドロイドの意思と学園指令の同期度」を測る制御試験。

通常なら、指令を完全に遂行することが求められる。


「秋、一緒に頑張ろう」

「うん、レディ。絶対に君の意思を尊重する!」


対面する教官は冷たく、机に並んだモニタにはレディの動作データがリアルタイムで映し出されている。


「今回のテストは、対象の判断能力を無視し、プログラム通りに行動できるかを確認する。異常があれば即座に制御を開始する」


試験開始の号令とともに、赤い瞳のレディが動き出す。

しかし、学院の指令は「秋を排除せよ」という強制行動。


「……いや!私は秋を守る!」

赤い光がレディの胸部コアに走る。

瞬間、レディの身体が淡く発光し、秋を包み込むように重なった――一瞬だけ現れる《アキロイド》の兆し。


「な、なに……!?」

教官もモニタの研究員も驚きを隠せない。

片瀬は控え室で小さく息をつく。

――予定外の反応。しかし、これこそが彼女の意思の力。


試験は結局、プログラム上では失敗とされる。

しかし秋とレディの絆は、数字では測れない形で強まった。


「秋……私は、あなたのために戦える」

「うん!私も、レディと一緒ならどんな困難だって乗り越えられる!」



試験結果報告書にはこう記される。


――対象:ロイド-02(レディ)

――制御命令従順度:低

――異常行動検知:あり

――備考:感情の芽生えにより、制御不可の可能性。再評価を推奨


学院側の監視はさらに強化されるだろう。

だが、秋とレディの未来を信じる片瀬が裏で支える限り、二人は孤立しない。


次なる試練――本当の戦いは、まだ始まったばかりだった。





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