表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/91

第1話「ワーストコンビ誕生!」



春。

新しい制服のスカートを気にしながら、私は学園の大講堂に立っていた。


ここは、未来のヒーローを育てる養成学園。

――なのに私は、入学試験ギリギリで拾われただけの「落ちこぼれ候補生」。


「これより、バディ候補生の発表を行います!」

教員の声が響く。


バディ候補生――人間の候補生に与えられるアンドロイドの相棒。

最高のヒーローには、最高のバディが必要不可欠。

私の胸はドキドキ……というより、不安で潰れそうだった。


「一条 秋!」

「は、はいっ!」

裏返った声に、前列がクスクス笑う。


そして発表された名前は――


「ロイド・モデルT9」


ざわ……っと会場がざわめく。

「T9? まだ廃棄されてないのか」

「ポンコツモデルだろ……」

「お似合いだな、ワースト候補生に」


私の顔がカッと熱くなる。


やがて姿を現したのは――銀色の長髪に赤い瞳、スタイル抜群の美女アンドロイド。

完璧に見えるその姿に、周囲も一瞬だけ見惚れた……が。


「あなたが私のマスターですか?」

「え、あ、うん」

「正直に申し上げます。頼りなさそうです」


会場が大爆笑に包まれた。

「おい聞いたか! ポンコツじゃなくて“正直すぎるポンコツ”だ!」

「これでワーストコンビ完成だな!」


私は顔を真っ赤にして俯き、ロイドは真顔で続ける。

「ですが、命令には従います。たとえ無能でも」


……こうして、“ワーストコンビ”は誕生したのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ