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自分の好きなもの、信じるものを肯定するために、そうでないものを否定するやつはバカ

 はい、私が昔、そうでした。


 自分の好きなもの、信じるものを肯定するために、そうでないものをとにかくバカにしていました。


 詳しく書くとバカにされ返そうなのでしませんが……


 とにかく好きなものの対極にあるものをスルーせず、『アレに比べて私の好きなものの素晴らしさといったら!』『私の好きなコレには本物の凄みがあるが、アレにはそれがないからくだらん!』みたいな感じで、攻撃的でした。


 今思うと、私は信者だったんだすね。


 対極のソレについては大して知りもせず、


 ソレが売れるために我慢してやってるところを捕まえて、本気でそれをやってると勘違いして、「スピリッツがない!」とか貶してましたね。


 魂の意味もわからずに(←今でもわかってない)


 

 そんな過去の自分を懺悔する意味も込めて、今の私は主張します。


 自分の好きなもの、信じるものを肯定するために、そうでないものを否定するやつはバカだと。


 好きじゃないものはほっとけばいいんです。

 ニーチェのツァラトゥストラさんも仰ってます。『愛せないものの側は通り過ぎよ』と──



 まぁ、でも……


 キース・リチャーズさんの毒舌は大好きなんですけどね。


 キースさん、すぐに他の有名ミュージシャンのことを『クソだ』とか『冗談だろ』とかクサします。


 でもそれが単に面白いんです。

 そして代わりに「○○こそ最高だ」とか言ってるのは聞いたことがありません。


 ただクサすことだけをしてるんです、ひたすらに。たまに少しだけ褒め言葉も混ぜながら。最後には『クソだね』と結論づけます。


 ただ、ただ、面白い毒舌なんですよね。


 自分の信じるものを肯定するためじゃなく。


 そして自分のこともクサしたりする。


 ロックだなぁ、と。




 こんなことを書いてきましたが、とはいえ何か信じるものがあれば、その対極にあるようなものを否定してしまうのはふつうのことです。


 私もこのエッセイで、『自分の信じるものを肯定するために、そうでないものを否定するやつはバカ』だと、否定しています。


 そしてたぶん、そういうバカから否定されることでしょう。


 スルーされるのが一番辛いからか!






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― 新着の感想 ―
まー、おバカでいたほーが人生楽しかろーなのだw
自分や自分が支持するものを持ち上げるために他者を貶める——というのは、最低の精神状態だと思います。 駆け出しの作家(小説に限らず、漫画でも絵でも音楽でも)に時おり見られる反応ですね。 まあ、そういう人…
極端なのはアレだが、そうでなければまあ普通のような気もするが…………。 好き嫌いではないけど、勉強の出来る出来ないとかも似たようなモンだし、そう考えると国民は教育でそういう思考に染められている訳だよ。…
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