3句
掛け布団
蹴り上げる足
霜柱
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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霜柱が立つような寒い朝にも、布団を「えいやっ」と蹴り上げる子。細い足にも力強さが感じられる。その姿が、土を盛り上げる霜柱に見える。
また、逆に、霜柱が立っている様を、子どもが布団を蹴り上げているように見る。
どちらの視点で読みました?
『掛け布団』の表現が冗長かなとも思いますけど、『布団』にしてしまっても、よかったですかね。
霜柱
子が蹴り上げる
布団かな
これだと、『子』が蹴っていることがわかりますけどね。こちらにしてしまうと、霜柱の方に、より焦点があってしまう気がするんですよね。
あと、類句で、
蹴り上げた
布団をなおす
サンタさん
という句も詠みましたけどね。あどけなさというか、幼さが感じられますよね。
『サンタさん』は季語なのでしょうかね。『蹴り上げた』から始まるのは、力強さを感じられると共に、読み手に、『何を?』と考えさせられるので、いい初句だとは思います。




