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チノパン青シャツのオタクに意外と臙脂色(えんじ色)が似合うのではと考える話

作者: ふる

個人的な戯言です。

 臙脂色は、濃い紅色、赤紫色、ワインレッド、ボルドーなどと言われる色だそうです。


 私は服に気をつかう人間でもなく、オタクの中でも陰キャ側のオタクでして、10年前にはジーパンにチェックのシャツを着ていて、最近ではチノパンに青シャツを着ています。

 靴に気を回す事もないです。

 しかしながらここしばらくの間、このスタイルになかなか疑問を感じていたわけでして、なんといいますか、私には似合っていないのではないかと感じていたわけです。

 言葉で表しにくいのですが、この服装にすることによってオタク感が増すように感じるといいますか、一体この、決してプラスには働いていないと感じるファッションがどこから生じてしまうのか、それをどうすれば軽減できるのか悩む日々でした。

 ちなみに、服の話をすると顔や体の話に持っていきたがる人もいますが、どうしようもないマイナスはどうしようもないのだ、ということは私が今まで生きてきてわかっていますので、マイナスにマイナスを加えていくのか、マイナスに少しだけプラスをするのか、という話をしたいのだという事をご理解ください。

 さてそんなわけで、自分の服装を鏡の前で省みるわけですが、やはりオタクな感じがします。

 私は自他共に認めるオタクですのでそれは構わないのですが、それでも何となく、服装によってオタク感が増すのは避けたいところです。

 まず、改善ポイントとして一番目につくのはメガネでしょうか。私は普段メガネを掛けていますが、やはりメガネがあるかないかでオタクポイントが10ポイントくらい変わってくる気がします。

 コンタクトも持っていますので、コンタクトにすればすぐに問題解決だと思います。しかしながらコンタクトを持っていますが、私は普段メガネを着けているわけで、それなのに人と会ったり遊びに行くときだけコンタクトに変えるのはなんだか卑怯というか不誠実というか、なんだか自分を曲げてしまうような気がします。

 特別なときを除いては、できれば本来の自分の姿であるメガネのままでいたい気持ちがあります。

 というわけでメガネはさておき、服装に目を向けます。

 臙脂色のトップスについて最後に語りたいので、先に足の部分から話しますが、靴については汚れていなくて無難なものなら何でもいいんじゃないかと感じます。むしろ汚れてないことが重要なのか?靴自体で陰キャ感が出ているとは感じません。もちろん靴に気を使う人の方が良い印象を持たれると思いますが。

 私が思うに一定以上の靴というのは、対異性ではなく、対同性のものとして捉えられるものだと思います。

 私を含めて男性は女性の靴のブランドなんて知りませんし、同様に女性も男性の靴のブランドなんて知りません。

 ビジネスでは足元を見るといいますので、実は重要なのかもしれませんが……。

 次にボトムスについてですが、こちらも無難なものならなんでもいいのではないかと感じています。

 少し前だと黒のピッチリしたスキニーパンツが流行っていたそうですが、最近の流行りなどは私はわかりません。

 他人のズボンを見てどこのブランドの何を履いているかなんていうことも私はわかりません。多分、ほとんどの人もはたから見てブランドを見分けることは出来ないと思います。

 自分の体型と合っていない場合を除いて、素材の違いなどはあると思いますが、パンツ自体でファッションにオタク感が出ることは少ないのではないでしょうか。

 ただし黒のパンツに黒のシャツや、青いジーパンに青いシャツを着るというように、上下で同じ色を使うのは避けた方がいい。というのは確かにその通りだと思いました。自分で見ていても違和感が強かったので。

 それでは靴もズボンも無難でいいとしましょう。

 それでは、一体どこでオタク感を減らす事ができるのか。それはやはりトップスでしょう。

 あらためて青いシャツを着て自分を見てみると、他のシャツを着ているときに比べて、やはり陰キャ感が増している気がします。

 何故でしょうか。青といえば海や水の色、もしくは空の色などを連想する人もいますし、見る人を落ち着かせる効果もあるといいますので、悪い印象を与えるような色ではないと思えます。

 しかしながら私が思うに、青い色というのは動きのある、動的な色なのではないかと感じるのです。なので、スポーツ選手が青いユニフォームを着ていると、とても似合うように感じます。

 そして反対に、ダウナー系の人が青い服を着た場合、動的な青色と反発してしまうためにあまり良い結果にならないのではないかと感じるのです。

 もしくは、青い色が相手を落ち着かせるために、ダウナー系の人に落ち着かせる効果が重なってしまい、良くない状態になってしまうのかもしれません。

 このような状況を避けるためには、青色に代わる新たな色を開拓する必要があります。

 そこでさっそく、ユニクロへ行き何色かシャツを購入してきました。

 そして私の感想を述べますと、やはり黒のシャツは人を選ぶと感じました。私が着ると無理をしてる感じがすごいと言いますか、黒色のパワーが強いのか、黒シャツを着こなせる人はかなりのオシャレさんでないと難しいと感じました。

 白と灰色のシャツはあまり違和感もなく、陰キャ感も青シャツほど感じず、誰が着てもまあまあいけるのではないかと感じました。

 スーツや制服など、社会的に白いシャツが広まっているから違和感が少ないのか、もしくは白や灰色が周りの色を阻害しないのか、よくわかりませんが、とにかく白や灰色はキープして損はなさそうです。

 ただし白色には弱点があります。それは汚れが目立つということです。私はラーメンが好きですし、日本人もほとんどの人がラーメン好きです。しかしながら、ラーメンを食べると無意識のうちに汁が飛んだりして、白いシャツに汚れが付いてしまいます。そして残念なことに、白い色に汚れが付くとすごく目立ちます。なので、白いシャツを着ているときはラーメンを食べてはいけないといった注意が必要です。

 また、黄色や緑色のシャツも着てみましたが、黄色は少し似合わないかもしれない、緑はまだマシな感じがすると感じました。

 そこで気づいたのは、同系統の色であっても私には明るい色よりも深い色の方が似合っていそうだということです。

 緑なら黄緑よりも深緑、青なら水色よりも群青、茶色なら明るい茶色よりもこげ茶色といったように、深い色の方が鏡を見ていてしっくりきている気がします。

 その中でも、臙脂色は一番印象がよく感じます。なんというか、どことなく知的さが3ポイントくらい上がっているような気がします。実際にはなんの賢さも上がっていないのですが、青色を着ていたときはアニメ詳しそうな雰囲気があったのですが、臙脂色を着ると、アニメ詳しそうプラス、一歩進んで何か深い考えを持ってそう、みたいな感じがします。

 これは何故なのか。おそらく、明るい色は動的な色なので陰キャの人に合いにくく、深く濃い色は静的な色なので陰キャの人でも合いやすいという事ではないかと思います。

 また、臙脂色は別名ボルドーとも呼ばれており、こじつけですが、ワインを飲むのはどことなく静かな雰囲気を感じますし、静的であって、何か、おとなしいのではなく、落ち着きがあると感じる色であり、そのためにオタクに合いやすいのではないかと考えるのです。

 というわけで臙脂色は意外とオタクに似合うのではないか、というのが私の結論です。

 ファッションの勉強をしたこともなく、あくまでも私が勝手にそのように思っているだけですが、機会があれば一度臙脂色の服を見てみるのもいいのではないでしょうか。

 結局何が似合うのかは人それぞれだと思いますし、似合わない場合には謝ることしか出来ないのですが。

 最後に、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。



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