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廃課金アカウントと消えた仮想通貨  作者: ムカキン
第一章 廃課金さんとの出逢い
9/12

職場&戦国史引退

俺は麻痺していた。

ウォレット入金額に手をつけたのもほんの少額だった。


(何か言われたら返せばいいだろ、、)

数日待っても何も変わらない。

こうした時には自分の良いように考えてしまうのだ。

リスク管理などは欲にかきけされる。


(あと数回で1億、、)

(現金に換えるには、、)

(そしたら仕事も辞めよう、、)


数度目の補填からは誰にも。

イチにも状況は伝えていない。


嫁は俺の異変に気がついているようだ。

ゲームをしている時に目がギラギラしていたり、大きなため息をついたり。

嫁が話しかけても夜は気がつかずに没頭していて心配だったようだ。

よく眠れず疲れもあり、仕事もミスだらけだったが俺の心はとうにそこにはなかった。

職場には原因不明の体調不良と伝え、強引に有給を使った。

(職場の貯信も失ったな、、)

(あとちょっとだ。嫁の幸せの為でもあるからな!)


嫁には仕事へ行くふりをした。

そして有給で得た時間を使い、

怪しまれぬように金券ショップ等を転々とし、

数十万単位で現金化していった。


この1週間

今の俺の資産は

現金数千万とウォレットに数億。


(これだけあれば残りを現金化すれば一生暮らせる)


翌週職場へと辞意を申し出た。

心配され遺留もされたが、固辞。

妻へ心配かけたくないので、

何かあれば直接私の携帯へ連絡もお願いした。


嫁には出張が入ったと伝え、

現金に余裕が出来た俺は全国各地へと現金化を繰り返した。


そして現金化に奔走する傍ら

戦国史も誰に伝えることもなくプレイしなくなっていた。

引退したのだ。

(イチさんお世話になりました)


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