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廃課金アカウントと消えた仮想通貨  作者: ムカキン
第一章 廃課金さんとの出逢い
4/12

イチとのミニオフ

サクサクとオフの日程も決まった。

場所もイチさんいきつけの大衆酒場。

ムカキンは高級なお店に近づくと結界貼られてる感覚に陥ると牽制しておいたのだ。


さてオフ当日..

イチさんとの待ち合わせ場所に着く。

ここに来て我にかえる。

(金持ちは確定。性別etc緊張するなー)


イチさんには身なりを伝えておいた。

声かけてもらおうとか、ギルドの立場を尊重とかあれこれ考えてのことだ。


『ムーさんさん?』


(男かぁぁぁぁぁぁ)

「イチさん?初めまして!」


イチさんは明らかに年下だった。

人間タイプの使徒か?!

第一印象はそれだった。


共通の趣味は初対面の壁が薄い。

話題に事欠かず、すぐに打ち解けた。


マダムか、紳士か、とか考えていた些細なそれは吹っ飛び、

育成やギルメンの話で酒も旨い。

頭の片隅には

(この青年は何故資金力があるのか)

と思いつつ


酔った勢いか、尋ねてみた。

「イチさんはいくら課金してるの?御曹子とかー?」

(しまった!)

イチさんは笑顔で返す

『この店なら土地ごと数回買えるかなー!自分で稼いだお金だよー』

(オップスw)

「へ、へぇー。ごめんね変なこと質問して」

思考停止、インパクトと謎が押し寄せたから。


『いいよ~気になるよね!そのうち色々わかるかもだけど♪』

(底の知れない爽やかさとフレーズだこと)

そこからは話題を軌道修正。

ギルド戦やろうって話になった。

『そうだ!ムーさんにお土産あるの!これ』

3000円の課金カードだった。

「それは受け取れないよ。一応歳は上だし、それもお金だし」

『だよねー。ギルド戦用の強化アイテム買うと楽しさ倍増だから使ってほしかったんだよね』

寂しげな顔をするイチさん

(さっきの下世話な質問もあるし折れるか)

「わかった。お金じゃなく一緒にギルド戦楽しむためのお土産だもんね。俺の初課金を見届けてくれギルマス!」

拾われた子犬の歓喜、イチさんの顔が嬉しそう。

豪快にシリアル欄のフィルムを削る。

10数桁のナンバーのおでましだ。

私のアカウントに3000円分の金額がチャージされた。

すぐさまゲーム内通貨を購入。

メッセージが表示された。

<ご購入ありがとうございます。アカウントとの連繋ガ完了イタシマシタ>





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