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廃課金アカウントと消えた仮想通貨  作者: ムカキン
第一章 廃課金さんとの出逢い
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運営からの知らせ

ウォレット残高は0

現金化を終え、手元には数億の金がある。

不用心だがコンテナレンタルをし、そこに蓄えていった。


(ようやく終わった。これからは人生楽しもう!)


大きな仕事をやり終えた感覚と

自由を手に入れた気分からか余裕も戻ってきた。

嫁は普段の俺に戻ったように見えるようだ、心配していたらしい。


新生俺、のこれからの人生プランはこう考えた。


嫁にはこれまで同様サラリーマンとして生きる。

その時間趣味を見つける!浮気も考えつつ♪

疑われない程度に嫁と旅行もしよう。

しばらくしたら昇進し、

転勤の辞令が出たことにして誰も知らない場所へ引っ越そう。

そこで贅沢と口座へ貯金として振り込んでいこう。

ほとぼり覚めたら退職したことにして、退職金で二人で趣味の店や喫茶店でも開こう。

期待は膨らむ、夢一杯の人生の開幕だ、と。


<イチから連絡が届く>

イチ『ムーサン最近インしてないけど引退しちゃったのかな??』


返事しようか戸惑うも、この幸せのきっかけでもイチには連絡することに。


主「ごめんねー何も言わずに。なにかと忙しくてゲームできなくなったんだ。。なんていうか色々とありがとね!」


『そっかー色々あるよね!気が向いたらいつでも戻っておいで★籍は残してとくからさ♪ムーサンとはまた逢える気がする!それまでバイバイ♪』


(もうゲームはしないかも)

「うん!またそん時はよろしく!」


『それじゃ!何かと頼りにするかもだけど!ご近所だし(笑)』


(ん?まいっか)

「わかった!ご近所付き合いね!お兄さんに任せて★」

(そのうち引っ越すんだけどね、、ごめんよ)


そして暫くは自由を謳歌した。

高級店の結界も感じず食べたいものを食べ、

昼間は夏休み気分だ。


嫁にもおみやげを帰宅時に渡したりで優しくなったと気味悪がられたりもね。


そうして戦国史の存在も薄れ、リスクを冒した恐れも消えた頃だった。


<ムカキン様>

戦国史運営の○です。

弊社に非があることは重々承知の上ですが、

御アカウント宛へのウォレット入金に誤りが、、、



(意識が、、、)

文字も理解できない位に狼狽した。

頭がグラグラする。

夢から現実にパリーンと硝子が割れた様なショックが押し寄せる、息も吸っても吸っても苦しい。


しばらく倒れていたようだ。

卒倒とはこのことだろう。


運営の非もあるので穏便に済ませたいとのことで、弊社持ちで来社して欲しい。

今後の解決法を話し合おうとのことだ。


既に浪費していた俺は元々サラリーマンで貯めた金額は既に超えていた。


いったいどうなるのか途方にくれつつ、

解決法という言葉にすがる想いで話しを聞きに行くのだった。

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