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五話 着いた街、就いたギルド、吐いた嘘?

おっそーいっと言われながら砲撃されそうなイメージが脳内で再生されますが……

 領都アルキア、北から東にかけては山脈が南には魔境と言われる森林、そして西には海が在り領都近くに幾つかダンジョンが存在する、ある意味テンプレ的な街と言える。

 幾つかの問題を増やしながらも無事この領都までたどり着いた空と咲。咲の考えとは別に徹底的にフラグを潰すように行動しようとする空は動き出す。


「街に着いたっと言うわけで、先ずは宿を探してから情報収集だ」


「情報収集って事は先ず冒険者ギルドに行くんだよね? ちょっと楽しみだなぁ」


「このお馬鹿! 情報収集と言ったら図書館に物価、後は街の人たちが話してる噂だ! 後忘れたらいけないのは服の購入! 今はマントで覆ってるから忘れがちかもしれないけど、僕等の服は異質だからね?」


 冒険者に何やら憧れでもあるのか楽しそうにする咲に否を唱える。きっと咲はサブカル文化に少し触れた事でもあるのだろう、転移者の英雄譚と言えば大抵が冒険者ギルドのOYAKUSOKUである、ちょっとランクが高いだけで粋がってるSENPAIが絡んできてソレを叩き潰すという行為。ソレを知っていると思われる発言に多少見え隠れするサキの気質に一括である。


「ラノベ的な展開ならソレも面白いかもしれない、だけど実際に動くとするなら阿呆な行動だよ。いい? ファンタジーな世界に飛び込んだとは言え目的と手段を間違えたらだめだ、目的は地球への帰還で手段は命を大事にしつつその方法を探す事。下手を打って奴隷にされたり最悪死んでしまったら元も子もないよ」


「むぅ……でもやっぱり憧れるよー。判ってはいるけど、少しはねぇ」


「まぁ僕もサブカル好きだからね、判らなくもないけどこの手の事は趣味を殺してでもやっていかないとね」


 などと会話をしつつも実際は門番に宿については情報を収集、宿に向かいながら周囲から聞こえてくる話に耳を傾けつつ店の位置等を確認していく空。こういった行動は地球に居た頃にやっていたオンラインゲームが元になっている。日に街で手に入る情報が違い、図書館に行かないと知識が手に入らず、ゲームの当たり前が犯罪となるゲームをプレイしていた空、開発者は一体なにを考えてそんなゲームを作ったのか……


「お?宿を発見とりあえず部屋を取らないと……もう野宿は簡便だ」


「あったかいオフトゥンで寝たいよー、石や土の上じゃ疲れとれないよぉ」


 転移してからの夜の過ごし方を思い出しでる文句と溜息、夜に蠢く気配に警戒し寝具も無い状態では睡眠をとるにも最悪の環境であり、愚痴が出るのも仕方ないだろう。そんな想いを吐きつつ宿の扉を開ける二人。


「いらっしゃーい、サクバンの宿へようこそ! えーっと……御二人様?」


 出てきた店員さんは……どうやらこの宿の子供でお手伝いだろうか? 十歳前後の元気いっぱいな女の子。空は気をつけようと考える、ラノベ脳でいくなら幼女がいる宿は大抵問題が起きるはずだと。まぁ、問題が起きなくても宿の名前からして〝お楽しみでしたね〟等と言われそうではあるが。空達より前に来た迷い人は何を考えてコンナモノを拡散したのか、正座をさせて問いただしたいものである。


「御二人様だね、とりあえず十泊ほど二人部屋を一つで」


「え、えっとベッドはどうしましょう、ダブル? ダブルですか? ダブルですね!?」


「落ち着け、ツインで頼む。後コレは妹だ」


 若い男女が二人同じ部屋と言う事で……ダブルだと思い込みテンパっている、おませさんのようだ。そしてさらっと嘘を吐く空、隣ではなにやらぷくーっと頬を膨らましているが無視を決めるようだ。

 宿の女将さんが他の客を処理してから、こちらに来た事によって何やら喜劇でもしているのだろうか? という状況が収拾され料金説明を受けた後、部屋へと案内されやっと一息つく。


「(しかし一泊一部屋二人でとは言え銀貨一枚とは……道中色々みて思ったが意外と物価が安い? ただ、この杖に関しても武器関連は値段が跳ね上がってる、短剣は銀貨五枚だけど包丁は銀貨一枚あれば十分な値段となると、戦闘系に係わると価値が上がるということか?)」


 まだ情報が少ないため現状の空では答えに行き着かないのはしかたないだろう。値段が変わるのは当たり前で武器を作る時にモンスターにダメージを与えやすくする為に色々と工夫がされており、その費用が高い。更に言うならこの国の国策として、日常品などは物価を安くする傾向にある。とは言え他国との関連もあるので、この国で作られた物に限りであり輸出等する場合は関税などでバランスをとっている。


「とりあえず、時間的にいうなら今は三時から四時ぐらいだろうし、今日はもうゆっくりして明日からこうd……ってなんて顔してるんだよ」


 先ほどの家の手伝いをしていた女の子とのやり取りが気に食わなかったのか、ご機嫌が斜めな咲。


「どうして私が妹なのかな? それに部屋が一つって……酷い事するんでしょ! 薄い本みたいに!」


 道中のやり取りも合わせてではあるが、学校での彼女の評価やイメージとは一体と頭を捻る空。お姉さまだのなんだのと年齢問わず言われる咲がこのようなキャラだとは誰が想像できようか。知っているのは彼女の旧知の女の子一名のみである。しかしどうしてというか、何処からOTAKU文化の知恵を手に入れているのか。


「下手に色々と言われたくないでしょ? だから妹っと適当に言っただけだよ(ここ数日のイメージで姉はないよ……)部屋が一つなのは軍資金的な問題と他人に聞かれたくない会話をしたいから、僕等の行動についての話し合いは限りなく洩らさない方がいいからね。兎にも角にも明日から行動するよ?先ずは図書館にいって歴史と魔法と法律について調べるからね」


「うー、なんだか納得いかない部分もあるけど判ったよ、とりあえず明日から頭使わないといけないのかぁ」


 こうして一日が過ぎ……久々のベッドで睡眠をとる二人、因みに夕飯については薄味だったようだ。そして日が昇り、出かける準備をし朝食をとりに食堂へ。


「昨晩はお楽しみでしたね!」


 元気よくそんな事を言う少女A。昨日一体何を聞いていたのか、OYAKUSOKUは回避できなかったようだ。


「昨日いったよね? コレは妹だって……兄妹でナニを楽しむんだよ」


「あ、あはは……男女が二人で泊まったらコレを言うのが仕来りなので!」


「またコレって言った……サキって名前があるのに……コレって……」


「とりあえず! 朝食頼めるかな? ソレと、食後でいいんだけど図書館か本屋の位置を教えて欲しい」


「はぁーい、今用意しまーす。お店等の位置に関してはタウンマップが入り口の近くあるので其方でご確認おねがいしまーす」


 どうやらタウンマップがあるようだ、言われて入り口の方を見る空。入ってきた時見えなかったのは死角の位置だったかで、宿から出るときに確認できるよう配置されてるよう。

 朝食はトーストにスープとハムらしき物、やっぱりと言うべきか薄い塩味ベース。手抜きをしたとしても食に拘るのが国民性な彼等にはコレが続けば辛いものがありそうだ。不味い訳じゃなくそれなりに美味しい食事を終えて、マップの確認をする二人。


「やはりというか、主要な施設は街の中心近くに在るみたいだね」


「うーん……この赤い色の区画ってなんだろう?」


「ふむ街の門と内壁から遠い、他の施設からも離れてるとなると……スラムとかそういった感じの〝近づくな〟って事を表してるんじゃないかな?」


 そんな予測をしていると一人近づいてくる気配がする。


「ほぅ兄ちゃん地図の読み方がわかってるじゃねーか、その予想通りだアンタ見たいなのがその区域に入ったらいい鴨だから立ち入るんじゃねーぞ?」


「あぁやっぱり〝ソウ〟なんですね。ご忠告ありがとう御座います」


 声を掛けてきた相手に、振り向きながら感謝を述べる。大剣を背負い百九十cmの背丈ぐらいのおっさんがいる。屈強という言葉が似合うとはこの男の事をいうのだろう。

 空が〝ソウ〟と判断したのはスラムが在ると言う事、そしてソレは日本では殆ど遭遇する事がない危険区域と言う事。咲がどう判断しているか判らない分、徹底的に近づかないようにするポイントだろう。


「でっかい剣ですねー、冒険者さんですか?」


 問う咲、やはり冒険者というキーワードに憧れがあるようだ。空としては余り刺激をして欲しくないのだが、接触してしまった時点でどうしようもないだろう。


「おう、かっこいい剣だろ。コイツは最近新調した剣でなっと自己紹介してなかったな。俺はクレイ、シルバーランクの冒険者ってやつだ」


 やはり冒険者だった、そしてシルバーと言う事は上位者なのだろうと思考する空。どうせ接触してしまったのならと、ここは咲に主導させず無難な会話で情報収集をする判断に舵を取る。


「クレイさんですね、僕はソラ、こっちのはサキって言います。昨日この街に着いたばっかりでして……」


 なんとも無いような会話を少し続ける三人。クレイとの会話で分かった事は、クレイがとても戦闘が好きと言う事、クレイがどれだけ酒が好きか、クレイが……とクレイの事だらけではあったが、美味しいお肉が売ってる場所やいい鍛冶屋の場所などの情報もあった。後どれだけ冒険者と言うのがサブカルチャーの通りかと言うのも情報の一つだろう。


「さて少し話すぎたか、そろそろギルドにいかねーとクエが無くなっちまうな。お前らも気をつけろよ!」


 実に豪快かつ自己中である、ではあるがファーストイメージは面倒見のいい兄貴分と言った所だろうか。とりあえずクレイの事は今は置いておくとして行動しようと判断、割と時間が経ってはいる様で街は賑わいだしている。


「まず注意事項、レッドゾーンには絶対足を運ばない事、フードは絶対取らない事、冒険者ギルドには今日は近づかない事。いいね?」


「はーい、まず今日は服を買ってー図書館でいいんだよね?」


「そうだね、じゃぁ行こうか」


 そんなこんなで街の中心街へ行き、可愛くないが一般的な服を空の分を二着、咲の分を三着買う。手持ちのお金が尽きつつある。入街料で一人銀貨一枚であり合計二枚、十日分の宿泊費で銀貨十枚、服は一着銅貨二十枚で合計で銀貨一枚分、手元に残ってるお金は銀貨一枚だけである。本日合わせて九日分であれば朝夕食は宿で食べれるので少しは猶予があるが、綱渡りの状態である事は間違いないであろう。速やかに調べ物を終わらせる必要があるが、もし図書館で読むのにお金がいるのであれば……先に稼ぐ必要がでてくるだろう。

 そんな事を考えつつも図書館の扉を開く。実に大きく広い施設である、そんな施設の入り口にあるカウンターに司書さんだろうか?いいお年をした男性がまったりと本を読んでいる。そんな男性に声をかける空。


「すみませんが、図書館のシステムについてお聞きしても?」


「はい、図書館のシステムですね。まずは原則として無料で公開しております、コレは領主様の意向で有能な人物を手に入れる為には知識を与える事が必要だからだそうです。」


 領主は文武問わず有能な人物を収拾するのが好きなのだろうか。その割には図書館を利用している人が殆ど居ないようだが。


「次に原則として無料と言いましたが、本を写すために必要な紙や筆記については図書館からの購入した物のみとさせて頂いてます」


 領主が必要経費を出してるとは言え完全な赤字施設というのは不味いのだろう。これが現代であれば無形財産として扱われるだろうが、中世以前とも言える時代背景では仕方ないと言える。寧ろそこに目をつけた領主が異常なほど先見の明があると言えるだろう。


「後は本に関して欠損が出た場合、賠償金を払ってもらう事になりますね、本にもよりますが一冊に着き銀貨一枚ほどが基準となります」


 これも当然だろう傷つけて放置は流石にありえない。


「施設内での火気は厳禁です、飲食に関しても禁止しています、後お探しの本がありましたらカウンターにてお問い合わせください」


「注意事項了解しました、本ですが法律に魔法と歴史関連について教えていただけますか?」


「其方でしたら、カウンターから見て右から二列目に法律関連が五列目に魔法となっており、歴史については色々ありますので分野を搾って頂かないと」


「あー……確かに、でしたら神話関連とこの国と周辺地域についてをお願いします」


「神話でしたら左側の一列目に国と周辺地域ですと左側から参列目と四列目になります」


「ありがとうございます、また聞きたい事があったらお願いしますね」


「はい、くれぐれも丁寧にあつかってくださいね」


 目的の本はすぐ見つけれるようだ、一安心の空。そうとなると〝本の虫になるんだ〟と言わんばかりに読み漁る。咲が微妙に引くほどに……まぁ普通なら引くだろう、四日の間も朝起きたら図書館に直行し閉館ぎりぎりまで虫になるのだから。そして四日目の夜、夕食を食べた後の部屋にて。


「さて桜井さん調べた事に関して話をしていこうか」


 空のそんな発言をスタートに色々と話をしていく。

 法律については割りとアバウトのようだ、魔法審査と言うのがある為かソレに引っかかるかどうかで大抵がきまるらしい。まぁサブカルチャーに良くあるパターンといえる。

 国と周辺地域について、この国は割りとモンスターが多く魔境と言われる部分やダンジョンが多いためか他国との戦争が殆ど無かった国であり、周辺の国に関しても山や魔境が間にあるため貿易も割りと大変のようだ。ただし環境がそのようなため、モンスター素材などに困らないある意味技術者や冒険者の為の国と言える。


「そして、最大のメインである魔法! これはラノベあるあるじゃないみたいだね、一番あって欲しくなかった呪文を唱えてってパターンみたい、イメージで魔法をって感じだったら色々できたんだけどね」


「中ニまっしぐらだね!でもちょっとカッコイイとか思っちゃうかも……」


「ただちょっと気になるのがあるんだ」


「ん? 何が気になるの?」


 空が気にしているもの、ソレは魔法陣が有ると言う事や呪文を唱えた時一律でなく個人で随分と差が有る事。ドラゴンやファイナル等のRPGをベースにしたら違和感は無いかもしれないが、コレは空にとって現実であり、お金の単位やお約束が文化に入ってると考えると、もしかしたら?と思う事がある。


「っと、まぁコレに関しては色々と検証しないといけないかな?とりあえず呪文に関しては覚えてきたから! メモ帳にでも書いておくよ」


「魔法かぁ……夢が広がるねー、っと明日はどうするの?とりあえず調べ物は今日で一旦終了なんだよね?」


「調べ物は終了だね、街で聞いた噂話とかでも問題になりそうなのは無かったし、気になるとしたら……王国の噂だろうね、英雄召喚をしたとかなんだとか」


「確かに気になるよね、ただ日数が……私達が来た時期と随分とズレてるよね?」


「そうなんだ、もしこの噂の英雄が僕等のクラスメイトだとしたら……可能性の一つとして放置しない方がいいけど囚われてたら行けない噂だね、今はメモ帳にでも書いて注意しておこうか、後で余裕ができてきたら王国についても調べないとね」


「え? 直ぐに調べたりしないの?」


「王国について調べたとして、直ぐ行動できる? まだ下準備すら出来てない状態で調べたら行動したくて他ごとが疎かになりかねないよ」


「うー……確かにそうだね。私なら間違いなく今すぐ行くんだーって突撃したくてうずうずしそうだし……」


「ってことで、明日からの行動はまず金策と魔法検証!」


「あ! 冒険者ギルドだ! やっと行けるんだー」


「いや……悪いけど冒険者ギルドはもうちょっと後回しで」


「えー……じゃぁどうするの?金策と魔法だよね? 冒険者ほどぴったりと来るものは無いと思うんだけど?」


「ちょっと考えがあるから、僕に任せておいて着いてきてくれると嬉しいかな?」


 そんな会話をしつつ本日は就寝。ちょっと会話が長かったためここ数日より寝に入る時間が遅かったが誤差の範囲だろう。そうして、月が落ち日が昇り朝食を食べ出かけた空達が来た場所は……


「商業ギルドにございます」


「岩本君誰に行ってるの?」


「えっと……画面の向こう? って言うのはお約束?」


「うんまぁ何で商業ギルドなの? なにか売るものでもあったっけ?」


「売るものは無いよ? ただ露店を出すのに必要かどうかって話をね」


 そんな会話をしつつギルド内へ。


「商業ギルドへようこそ、どのようなご入用でしょうか?」


 迎えるのは白いスーツぽい服をびしっと決めたロマンスグレーといえるおじ様。モノクルがカッコイイ。


「露店について聞きたいのですが」


「大広場の露店でございますね?其方でしたら、まずは此方の書類に記入してもらいます。記入してもらいながらで済みませんが多少の注意事項等を口頭にて説明させて頂きます」


「はい、お願いします」


 書類を確認しつつ記入していく空。記入するものはそう多くなく名前や露店に出すものぐらいのようだ。


「まず露店商という事で、商業ギルドの正規のメンバーではありません、準メンバーと言う事になります。コレは会員費が必要ない代わりに商業ギルドが管理している露店区域で商売できるというモノになります。準メンバーと言う事で露店で売れた営業利益から一割ギルドに収めてもらう事になります」


 なんとも低いのだろう、売上高から五割とか言わない実に商人に優しいシステムのようだ。まぁ売れば売るほど採られるのだろうが。


「ただし準メンバーと言う事で、場所は貸しますが様々な保障等はいたしません。商業ギルドの保障や正規のサービスは正メンバーになって頂いてからとなっております、準メンバーは言うなれば商業ギルドの認める場所で査察が入る事などによる裏じゃない商売をしていると言う事の証明でしょうか」


 ある意味保障しているともいえるだろう。最低限の後ろ盾になる代わりに金は取るし査察はするよという事なのだろう。


「書類を確認させていただきますね……えー、責任者がソラ様、副責任者がサキ様ですね。売るものに関しては食肉や魔物素材や加工品ですか。狩りでもなさってソレを売るということで?」


「そうですね、他じゃ捨ててしまう素材等の使い道を探ったりして売れそうなら等色々と考えてます」


「なるほど……たしかに捨てている物が多いようなのもあるようですし、ソレが可能であれば実に素晴しい話ですね」


「はい、なので〝まずは露店〟でと言う事で」


「ふむ、お試しという事ですね、わかりました成功を祈ってます、手続きも終わりましたし此方を」


 そうして渡された準メンバーのプレートを受け取る。木に焼印されてるだけではあるが、恐らくコピー防止など色んな対策はされているだろう。じゃなければ商業ギルドとしての信用問題になる。

 そうして、空達がなったのは商業ギルドの準メンバー。お決まりや咲の予想とは全く違う手順を踏む空は一体何を見ているのだろうか?




















「とりあえず、準メンバーになったから次は、冒険者ギルドにいくよ」


「……え? 冒険者ギルドにいくの?」


 実に予想外の行動をでき進んでいく。

空君がやってたゲームは私がやりたいと思ってたり、きっとリアリティを追求した上で自由度が恐ろしく高いゲームとかやってみたいと思う人は割りと居る気がします。

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連載中:世界にダンジョンが産まれた様ですが、ひっそりと生活したいです?

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