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十二話 だめなの!?

 試した武器を持って鍛冶屋へ行く二人。親方さんに出来を見せに行く約束をしていた空についていく形の咲。しかし待っていたのは……


「だめだだめだ! 確かに之なら魔熊やハグベアなら狩れるかもしれんが、先が無い! 性能が素材だのみ過ぎだし、活かしきれておらん! 二流品だな!」


 凄いダメだしをされたようだ。


「はぁ……良いか? まだ手の入れようがあるって事だ。この武器は切れ味が鋭い槍に過ぎん。一流品は更に其処から付与効果が必要だ」


「付与……ですか」


「おう、まぁ様々な付与があるんだがな。もっとも一般的なのは、剣ならば切れ味を上げたり、クリーンの効果をつけたりだな。一流品を越えるものならその数を二つ三つとつけるものも居る」


「なるほど……」


「お前が打った武器には一切付いてないからな。大方良い素材が手に入って練習がてら打ってたら出来てしまったって事だろう?」


「あはは……まぁそんな感じです」


 付与については一切知らなかった空だが其れを言う事はない。言ったら親方さんは更に爆発するだろう。誰だ教えなかったのは! っと、其の事で後々泣きを見るのは彼の弟子達だ。故に空は黙る事にした。


「ふむ……他の奴等に聞いてはいただろうが、俺が付与をした所は見せた事が無かったか……よし今からやるから、確りと見ておけ!」


「はい!」


 親方さんのやり方を見れば、手に入れれるものは多いだろう。百聞は一見にしかずと言うが、親方さんのやり方は他の人のを百見するより価値がある。


 親方が剣をある程度打ち、形が整いだした所で魔石を取り出す。何やら詠唱をしたかと思うと、魔石が輝き、その輝きが剣に移っていく。魔石がその姿を保てなくなり消えていくが、其れを気にもせず詠唱をしながら只管に剣を打っていく。


「っと。まぁこんな感じだ」


 どれだけ時間が経っただろうか? 時間も忘れて作業を魅入ってしまった二人。職人技とは何とも美しいものだろうか。


「タイミングがシビアそうですね。後詠唱しながら打つのが大変そうです」


「まぁ其処は慣れだろうな。なぁにお前さんなら直ぐ出来るようになるさ」


 親方さんの謎のお墨付きを頂いた空。


「まぁ見ててやるから打ってみろ」


 今から武器作成のお時間のようだ。まだ外は明るいけど……どうなる事やらと思う空と、何故かにこにこと笑みを絶やさない咲。


「ほら、此処にある道具は使っていいからやってみろ」


 親方のそんな調子に引っ張られるように、武器作りに没頭していく。果たして何時終わるのだろうか。一ついえるとしたら、魔熊切等の作り直し等も含み時間的には……何十日と掛かった事だけは確かの様だ。

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