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閑話 引き金は引かれる

今回を本当に短いです申し訳ない。理由はアホの作者が前回にいれるの忘れてたからです



 ルドガー暗殺騒動は終わりを告げた。


 首謀者である法衣貴族のプフリューガー家当主は投獄され明るみとなり、暗殺実行部隊はどこかの森の土の中へと消えた。


 蓋を開ければ理由は至極簡単。伯爵家の嫡男がいなくなれば、次は我が家が降嫁を受ける……かも。と言うなんともお粗末な理由であった。しかしそんなお粗末な理由でこの事件が起こったのは事実。


 王族の末席に加わると言うのはそこまでの魔力を持っているのだ


 因みにプフリューガー家に言い渡された処遇は、お家のお取り潰し……であったが。ルドガーが殺されていないこと、またルドガー本人の慈悲もあり、当主の隠居、貴族年金の一部国庫返納と配布額の減給。


 少々重い罪になったがお取り潰しになるよりはマシだと、新しく当主となった前当主の息子はヴィトゲンシュタイン家に感謝したのであった。


 暗殺が明るみとなった際、ある暗殺者達を売った男が恩赦を引き換えに色々な証拠を持ち、【法の剣】に出頭してきたのはまた別の話。


 今回の一件により貧民窟の孤児達による情報収集部隊はその力を存分に発揮した。それは誰の目にも明らかだった。


 例えばあの裏切り者が接触してくるための窓口となったと言う意味では多いに役立ったし、プフリューガー邸に忍び込んでメモの切れ端等を持ってくるなどもしていたのだ。


 これで役に立っていないなど誰が言えようか。


 故にその働きに見合う報酬は必ず支払った。平等な取引、関係を続かせる為の報酬、金の切れ目が縁の切れ目なのだから。








「報告を聞きましょう」


 ある部屋で、あのシスターが椅子に座っている。


「先日行われたプフリューガー子爵の一件で、少しながら王都の警備がきびしくなっております。しかしながら、多少の変更はありますが此方の計画には支障ありません」


 周囲に侍る男の報告を聞き、シスターはフムッと頷く。


「最近、教会の周りを彷徨いている孤児や……あの獣はどうなってますか?」


 明らかな侮蔑の相が滲み出る。


「今のところ大丈夫ですが、何度か教会内に入り込もうとしてました。恐らく何処ぞが端金で雇った密偵モドキと言った所だと思われます」


「入り込んだら取り敢えずは注意をし、それでも辞めなかったら主の御許に送っても構いません。万一、獣が入り込んだら……必ず殺しなさい。主もお喜びになるでしょう」


 彼女は笑っていた。それが絶対的に正しいのだと。彼女を取り巻く彼らも笑っていた。我等が正義なのだと。


「さぁ、間もなくです。この地に神の威光で満ちる時は」


 狂信者どもの笑いは止まらない。


 遂に撃鉄に指は掛けられた。螺旋軌道の先にあるのは玉座か十字架か……それとも虚空を飛ぶ鴉か。


次回はできるだけ早く出したいと思ってます(思ってるだけ)

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