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プロローグ

綺麗な少女が蹲って泣いている。


僕はそれをただ見ていることしかできなかった。


「なんで?なんでーーといっしょにあそんじゃいけないの?」


綺麗な少女が僕を見上げる。


僕は目を逸らすことしかできなかった。


「なんでーーはなにもいわないの?」


綺麗な少女が赤くなった目で僕を見つめている。


僕は唇を噛んで無言を貫くことしかできなかった。


「もう、いい。ーーなんてもうしらない!」


綺麗な少女は顔を真っ赤にして僕の目の前から走り去った。


それでも僕は何もできなかった。


僕は知っている。

あの綺麗な少女が僕と遊んではいけない理由を。


「ぼくがブサイクだから」


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