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8ページ目

7月×日

今月ももうすぐ終わり

近所の子供たちも終業式を終えて、はしゃぎながら家へ帰る姿を見た

もうすぐ大学も夏休みに入る

ハルと夏休みの計画を今年も立てて、ひと段落してた時…

1本の電話が鳴った

その相手は、滅多な事が無い限りかけてこない両親からだった

両親は海外で仕事してるから、重要なことがない限りかけて来ないんだけど

「…あぁ冬十か。元気してたか?」

自分の父親だって分かってても理解しがたい怖さがある

別に過去に確執があった訳でもないのに何故だか分からない

「冬十?あぁ…そういやアレだったな。春一に代わって貰えるか」

電話が繋がってから3分たって、やっと大事なことを思い出したらしい

傍にいて不思議そうに見てたハルに受話器を渡した

僕の嫌そうな顔でなんとなく察してくれたみたいで、受話器を嫌な顔をせず受け取ってくれた

後からハルに聞いたけど、今回の電話の内容は一言で言えば

「今度のお盆に1度帰るから、時間を空けておいてくれ」

その一言は普通の言葉に聞こえるかもしれない

それでも、それがどうしても僕には辛かった

昔の事を思い出すように

過去の日記を読み返すように

沢山の記憶の砂を漁って、大きな石になり変わった辛い記憶を掘り返すように

首を掻き毟るだけで済まないぐらいに

あの酷い1日を繰り返すように

ハルは平気そうな顔をするから、僕も平気な顔をした

『こんな思いをするぐらいなら、いっそ2人で世界から消してください』


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