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5月×日

最近暑い日が続いてる。

洗濯物を乾かすのにはいいんだけど、暑すぎるのはちょっと嫌。

首の包帯で蒸れて痒くなるし、元々から暑いのは苦手。

こういう日はクーラーが効いた部屋にいるのが一番なんだけど

だからと言って病院の診察室に居なきゃいけないのは分からない。

「どうした?」

通いつけの先生が疑いの目を向けながら首の傷を見た。

首は何回も掻き毟った跡が首の後ろから前にかけてついていた。

本来なら治っているべき傷跡だからこそ疑われることは分かりきってた。

「またなのか冬十?」

医者なのに心配の一つもしないのは、昔から何十回も同じことを繰り返してきたせい。

僕は苦笑いを返すことしかできなかった。

先生は小さなため息をついたけど、いつもの事だと怒るのはやめてくれた。

それでも先生は心配そうな顔で僕を見つめた。

「首の傷は今更だから何も言わないが、爪や指まで傷つけてたら元も子もないぞ」

僕の手を大切そうに握るから困る。

別に僕の手がダメになったってどうでもいいんだ。

僕には自分の命よりも大切な人がいるんだから。

ねぇハル…僕は

『命をかけてでも、ハルの心を助けてあげなきゃいけない事は分かってるから』

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