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二三ページ目

2月某日/快晴

誰にも知られてないわけがない。

そんな幻想を抱いた弟の方は麻酔で眠らせた。

兄の方は目の前の椅子に座りジッとしている。

私の【シナリオ】はこうだ。

弟は極度の独占欲のために兄を傷つける。

兄は重度の兄弟愛で受け止め続ける。

それが続けばいいサンプルになると思ったんだが…。

「ここまで壊れてくれるとはな…予想外だよ。」

そう声をかけたところで【声】が返ってくるわけもない。

ただただ私を見てくるから…心底面倒な奴らを選んだと思う。

まさか私の事殺そうとしてくるなんて思ってもいなかったからなぁ。

脇腹を刺されはしたが、運良く奴らが気絶してる間に逃げれたから問題はない。

だが、今の状況はかなり面倒事になる。

今居る場所は、こいつらの父親と共同で使っていた隠れ家だったのだが

私たちも忘れていた事。

何処からか話を聞いた弟が【誰も知らない場所】として利用していた事。

この2つが偶然という形で私の前に現れるとは…不幸としか言えない。

下手にここの事を知られても仕方ないから

弟を眠らせ、兄を椅子に拘束してる今の状況は完全なる拉致監禁の現場だろう。

ましてや行方不明として届けられていたから尚更ではあるが…。

『でもこの事態を逆手にとって…最高の研究材料にするのも悪くはねぇわな?』

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