月を抱いて宙を舞う
シロップ掛けの私を食べたでしょう?
飲み込めない夜更け
デザートフォークを突き刺した
月を抱いて宙を舞う
何時かの夢の途中
山盛りに積み上げた好き(胸の高鳴り)
おかわりは御自由に
潤んだ右目に接吻
さあ、前を向いて
信じられないくらいに静かな真昼
鳴り響くスケール
舌打ちと喝采
もうじき春は訪れるから
(気づかないでいて)
重ねた右手は何を掴むの?
遠くの歌声に問う
仄かに香る赤色
どうせ、戯言だよ
甘い時間を待ちわびる
冷めた笑顔さえ虚しいね