そのよん
魔王の処刑される日になりました。
両手首両足首を縄で縛られた魔王は丘の上まで引きずられていきます。何度も何度も圧し殺した苦痛の声が響きます。
それを見ながら神官達は笑っていました。
木の柱が建てられ、杭で魔王はそれに打ち付けられました。
柱の上には「神に逆らった悪魔の王」と書かれた板書きがつけられました。
魔王の顔は苦痛に歪んでいます。杭で打たれた手足からは止めどなく血が流れ、魔王を苦しめました。
その様子を見ていても、神官達は何も感じません。ただ面白いとしか思いませんでした。
中には面白がって槍でつつく者さえいました。
次第に魔王が弱ってくると、魔王の周りに火がつけられました。
最後の最後で与えられた苦痛に、魔王は耐えきれずに大きく叫んで死んでしまいました。
反応しなくなった魔王に飽きたのか、神官達は後始末を見物客として無理やり連れてきた人達にやらせて帰っていきました。
その神官達の姿を見ていた神様は怒りました。世界ごと壊してしまおうと思いました。
魔王が処刑されてしまうのを心から悲しんだ人達の魂を取り分け、死んでしまった魔王とその仲間達の魂の記憶を取り出して、他の総てのものを壊してまた一から世界を形造りました。
その世界には、魔王とその仲間達、心の綺麗な人たちの魂を住まわせることにしました。




