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『剣の届かぬ場所で、戦争は決まる』~勝った戦争は、誰が払うのか~

作者:早野 茂
憎き帝国を倒し、王国は勝った。
王都は凱旋パレードに湧き、人々は英雄ガランドを称え、永遠の繁栄を信じていた。
 だが、王城の片隅にある財務府だけは、お通夜のような静寂に包まれていた。
勝利の祝宴で国庫は空っぽ。残されたのは山積みの請求書と、天文学的な赤字だけ。
「勝ったのだから、生活は豊かになるはずだ」
そう信じる民衆と、「金がないなら奪えばいい」と嘯く脳筋の英雄。
このままでは経済破綻による大飢饉か、略奪のための新たな戦争が始まってしまう。
 国王から与えられた猶予は三ヶ月。
破滅のカウントダウンが迫る中、財務官レオン・ハーゼンは立ち上がる。  
武器は剣ではなく、帳簿とペン。
英雄の名声を換金する「国債」の発行、横領貴族の粛清、そしてインフレとの闘い。
「剣でパンは焼けないのです、英雄殿」
 これは、華やかな勝利の裏側で、誰にも称賛されることなく「数字」で国を守り抜いた、一人の実務家の物語。

『剣の届かぬ場所で、戦争は決まる』 ~脳筋の英雄を囮にして、地味な兵站屋が「物理法則」と「帳簿」だけで敵軍を壊滅させるようです~ が結構好評でしたので、その続編を書きました。
もし、これも好評であれば、外伝も書く予定です。(プロット完了しています。)
よろしければ、ブクマ・評価もお願いいたします。
この作品はカクヨムにも投稿しています。
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