最終話「そうかもなー」
「ふぅ、一眠りしよう。時間は永遠じゃて、ミャウリよ——」
天界に戻った神とミャウリ。
「……」 プイ、とミャウリは尻尾を揺らし、消えた。
「どうした?即寝か?」
さて、と神は腰を下ろし、
「ひとやすみ、ひとやすみ」
ーーーーー
どれくらい寝たであろう。
「よう寝たわい」
と伸びをした神の前に——
大神様が、にやりと笑って立っていた。
神は慌てて、シャキーンと姿勢を正す。
「ど、ど、どうされました?珍しいですね」
大神様はおおらかに笑いながら言った。
「あー。新しい神が生まれたでのう。お主とは管轄を変えるんじゃ。ほれ、姿を現しや」
エフェクトがかかり、
それはそれは神々しく、美しい女神が現れた。
「以前、お主のとこにいたミャウリじゃ。お主が寝ておる間に、よう頑張ったわい」
「ミャ、ミャウリ……?」
猫耳もなく、威厳と光をまとい、
女神は静かに神を見おろしていた。
「で、では、私めはどこの管轄に?」
「左遷──いや、新たにできた銀河があるのでの。そこの神にしよかの。そうしよ、名案名案!」
「さ、左遷……え? か、かしこまりました。しかし、なぜ?」
「ふむ、お主が寝ておる間に外界では三千年が流れた。混沌も一段落つき、浄化が始まっておる。良いタイミングじゃろ」
「……伺っていた予定通りかと。寝て過ごしていましたが、問題はないかと」
「そうか、そうだな。そうかもな」
大神はテンション高めに、にかっと笑う。
神は思わずたじろぎ、
ミャウリは静かにその様子を見ていた。
「寝ていたこと自体は問題ないがの、いろいろな“声”を聞いた結果じゃ。——ほれ」
大神が指を鳴らすと、
神の身体にエフェクトが走り、光の粒となって消えた。
「さて、ミャウリよ。此度の働き、ようやった。じゃが、これからの外界も、そなたにとっても容易な道ではないぞ」
「はい、邁進してまいります」
大神は目を細める。
「まったく、たかが人間ひとりのために……変わった女神じゃ」
「ええ、でも——その人間の魂、戻します。三千年地獄漬けでしたから、少しはマシになったはずです。
何より、記憶そのままでの転生をお認めくださり、ありがとうございます♡」
「まぁ、よい。タイミングは任せる。今度こそ、外界を自然と共存できるようにせい」
「はい。お任せください」
ミャウリはほほ笑む。
「いつか——あの人の、美味しいビールとステーキをお届けします♡」
最後に
まで読んでいただきありがとうございます。




