表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

書類2


机の上に置かれた書類の束


少し土がついていたり、くしゃっとなっていたり


どこかしら汚れが付いている、昨日窓から投げ捨てた書類の束


「っく! もう人間に掴まるんじゃないと言ったのにまた捕まりやがって」


マナがそんな、愚痴? をこぼしていると、突如書類から声が聞こえる


『君が優しかったから』

(!? 今こいつ、いや、この書類脳に直接!?)


『いつもいつも人間は僕たちを棒で汚してくる、でも、君は違った他の人間と違って棒で黒色に汚さず外に逃がしてくれた』

(お前——)

『そんな、君だからこそ僕がなさなければならないことを安心して任せられる』


『そう、確信して戻ってきた』


大きくない声、いやむしろマナの脳内に直接語り掛けているから周りには聞こえない、されどとてもとうりがよくも清々しい声、だが、マナには届かない


(ん??? こいつ今なんて言った??  安心してして任せられる? そう、言ったのか? いや、待て言ってなかったとしても言った可能性がある時点でダメだな)


マナは書類を持ち窓へと向かう

そして


ファサッ


と言う音と共にカーテンを開け窓も開ける


「俺の仕事を増やすな」


淡々と淡泊にそれだけ告げて書類を窓の外へと投げ捨てる


前までならここで終わっていたがマナは学習する男

今回は書類を回収されないように


風魔術で遠くへと飛ばす


書類が風に乗り遠くに行ったことを確認したマナは窓を閉め呟く


「処理完了」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ