マナさんはビビり
暗い廊下を恐る恐る進むマナ
遠くから聴こえる小さな音にすら怖がりながら進む
牛歩でひどく時間をかけながらもマナは目的地に直実に向かう
……数分後
そして、ついにたどり着いた目的地の名は
TOILET
目的地にたどり着いたマナは自分が来た目的を果たそうとし扉を開ける
だが、その直後トイレに潜んでいた悪魔の攻撃が飛んでくる
パンっ!!
マナの顔近くまで伸ばされた二本の手が叩かれて、破裂音にも似た大きな音を立てる
そして、所謂猫騙しをくらいマナは走馬灯を…………いや、マナの頭に流れるは走馬灯ではなく昼に聞いてもないのに勝手に語りだしたグラディウスの怖い話だ
そして、走馬灯のようで全然走馬灯じゃ無い走馬灯を見た一瞬にも永遠にも感じられる時間の後
マナは脳がフリーズし身体が硬直する、それによりマナはただそこに呆然と立ち尽くす
そんな状態のマナを見た悪魔ことグラディウスは腹を抱えて笑い出す
そして、マナにとって、はらわたが煮えくり返る、と言う表現が生温い程に怒りと不快感を感じさせるグラディウスの笑い声がマナの耳に入ると同時にマナの脳が正常に作動し始める、それによりマナは顔を笑顔にし両手に少し白みがかった炎を出す
「あはは、グラディウス君中々面白い冗談じゃないか」
いつもと変わらないだが、何か威圧感のある声
そんな、声を聞いたグラディウスは笑うのを止めてマナの顔を見る
「あ、あの~、マナさん? これは~、その~、ちょっとした冗談だからね」
「うん、分かってるよ冗談だよね、オモシロイナー、あはは」
「あの~、マナさん?」
「何だい? グラディウス君」
「なんて言うか、その~」
暫しの静寂の後グラディウスはにっこりと爽やかないい笑顔で謝る
「ごめんね」
それを聞いたマナの笑みはより一層暗みを増す
「グラディウス君」
「はい」
「たまには爆発落ちも良いと思うんだ」
その直後マナの両手にあった炎が融合し白い光を発し始める
「え、いや、ちょまっ」
グラディウスが言葉を言い切る前に炎が膨張し始め一定の大きさになったところで弾ける
後日グラディウスの家に修理費の請求書が届いた