1話
とある日の放課後
「不味い!補修ダァァァァ!!!なんだよもう!!またかよ!!」
とある教室で発狂する男がいた
「どうしたんだ?優香・・・ってお前補修になったのかよ」
「やれやれ・・・」
他人事のように苦笑する男達が発狂する男の隣にいた
何やらあったようだった
「英語29点なんてふざけるなァァァ!」
「ギリギリ赤点はドンマイ」
「安心しろ。俺は32点だ」
「安心できる?」
ドヤ顔を決める男にツッコミをする。俺の名前は白山悠太、どこにでもいる高校生。どこにでもいる高校生だからなんとも特徴のあるような力はない
「悠太は何点だったんだよ」
「39点」
「お前も低いのか。仲間だな」
「赤点野郎が何を言っている。赤点の奴より10点高いなんてすごいな」
「褒めることじゃないよ・・・」
2学期の期末テストだから難しかったのもあるけど39点は低い。もっと頑張らないと・・・って言っても何かありますか?ってなるよな。うん、悲しい
「優香はもっと勉強しないとな。俺はノー勉だったけど」
「あ?ゲーム三昧の俺に文句でもあるのかよ。俺は俺なりにゲームをしたいんだよ!ゲームのために勉強時間を犠牲にした。悔いはない」
「発狂していた男のセリフとは思えないな。名前が女らしさがあるのに全然そうは見えない。橘優香ちゃん〜」
「死ね」
「突然の殺人予告」
「次回!佐藤純也死ぬ!!」
「死なないわ!!勝手に次回予告するな!」
「安心しろ殺す」
「わお・・・加減は?」
「すると思ったか?」
名前を言われたことに青筋を立てる優香
「お前見た目は女なんだからよ・・・美人らしいことをしてくれ」
「俺の趣味じゃねえよ!」
容姿は美人と言おうか。ぷーゴホンッゴホンッ。顔立ちは女性らしく、髪は長い。一見見れば女性だと思う。だが、まだまだあり、こいつの声は女性らしい声だ。喉を見たら喉仏があることが・・・アレ?なくね?お前まだ声変わりしていないのか?今気づいたわ。あと制服だけでは信じないだろうな
「制服までスカートにされかけた時があったよなお前」
「アレか・・・辞めてくれよ・・・男から告白されたんだぞこの前」
「お姉さん喜ぶ案件だな。腐女子に狙われるだろう」
「なんで!?」
あれ〜分かっていないやつ?もしもこいつに彼氏が出来たとしても驚かないな。彼女連れてきた方が驚く自信がある。
「俺は男と付き合うのは趣味じゃねえんだよ!高山じょねえんだし!」
「え?あいつ、あっち側だったん?」
高山は俺達と同じクラスメイトでバスケ部で有名なイケメン野郎だ。まさか、同姓好きの方とは思わなかった。きゃー!きゃー!と女子の声を出すイケメン野郎だと思っていたが予想外。男の敵だと思っていたが違っていたようだ。いや、それでも男の敵には変わらない
「ああ、この前、2年の先輩と体育館倉庫でヤっていたって話だ。ちなみに目撃者俺な」
「見た目女子に目撃されるってどう言う状況だよ」
予想したらすごいことになりそうだよな。男の禁断な薔薇に見た目が女子の男が目撃するって・・・薔薇がさらり磨きかかっているだろう
「ふん、このイケメンがイケメンの禁断な行為を見るとは思わなかった・・・吐きそうになったがな」
「お前の場合、美しいとか可愛い系だろ。何を言っている」
「お前マジで殺すぞ佐藤」
「アニメの次の話でやられるかもね」
「それは辞めてくれ」
いつもとは違う雑談、俺達が話していることはなんとも珍しく・・・いや、そもそも内容がおかしいよな。いつもとは別の方向の話だし
「っで話を戻してお前は英語以外に補修される科目あるか?」
英語以外に他の科目があるのかか・・・多分あるだろうな
「ふっ・・・現国と国研と社会・・・・・・」
『・・・・・・』
文系全滅かよ。あと、赤点科目4つはやばいだろ
「何点なんだよそれぞれ」
「現国、16点」
目が笑っていない。ハイライトオフの笑顔を見せないでくれ。怖いわ
『・・・・・・』
「国研28点」
「まだマシ・・・なのか?」
「まっ・・・まだマシだろうな・・・」
「社会29点」
「現国以外はギリギリ惜しかったってところか。お前そんなに文系できなかったのか?」
「ああ・・・ふっ問題ない」
「問題しかねえよ」
点数取らないと不味いだろ。ゲームをやっている場合じゃないねえな
「ゲームやっている暇なんてないだろうな」
「クソがァァァ!!!」
「発狂している暇なんてねえだろお前」
彼の将来が心配だな。俺達ができることなんてねえけど
「学年末はしっかりとやることだな」
「お前は平均何点なんだよ!」
「52点」
佐藤それなりに点数取っているな
「俺は64点。出された学年点数順位では普通ってところかな」
「確かテスト700点満点だもんな」
「俺は226点だったな。」
「366点」
「俺は451点」
「なんでそんなに高いんだよ!!」
「お前は低すぎるわ。赤点科目4科目あってそれでも平均30点以上あるのかよ。平均32は低すぎる」
「トップは690点台。お前の3倍はあるぞ」
「なんでだよ!俺だって頑張っているのに!」
「勉強をゲームに犠牲にしたお前が言えることじゃねえだろ。自分から暴露した奴がよく言えるな」
俺も思った。こいつはテスト期間中にゲームをしていると暴露している。そりゃ、低い点数になるわけだよ
「そうだな・・・次の学年末テストは満点目指すか!」
「無理だろ」
「お前には無理な目標だな」
「酷くないか?」
いきなり満点と目指すより今はできると思った・・・現実離れしないような目標を立てればいい
「今のお前におすすめなのは平均50点以上取るとか平均60点台になるとか現実的な目標としてはこれだな」
「聞きたいが満点取る方法はどうするんだ?」
「ん?そんなもん、ゲームで勝ち取る!!」
『何を言っているんだお前』
さて、こいつ、勉強を舐めているな。ゲームでなんとかなるって話じゃねえだろ
「お前真面目に考えてくれ」
「お前何を考えてんの?そんなんで満点取るほど勉強は甘くないぞ?東大卒の方の動画でも見ろ。世の中甘くないと分かるぜ?」
流石にこれは駄目だわ
「そうか・・・無理か・・・」
「お前このままじゃ、男に食われるぞ」
「は・・・?絶対嫌だね」
流石に嫌に決まっているだろと言うがこのままではやばいと言うか留年してもおかしくないな
「赤点取らないように勉強を少し頑張るくらいにはやってくれよ」
「無理・・・」
「それじゃ何も出来ねえぞ」
「・・・・・・」
「さて、どうする?」
勉強をするのは好きじゃないのは分かって言うのが悲しいところ
「勉強ってクソだな」
「今更何を言っている」
「いつもそう思ってんだろ」
下校時
「補修嫌だな・・・はあ・・・」
「ため息しても変わんねえぞ」
帰り道のこと。いつものように変わらず、歩いている俺達
「補修受けるんだな」
「嫌〜〜!!」
「やれやれ・・・」
いつ脱却できるんだろうな赤点補修。赤点取らなくなったらなったで寂しく感じてしまうかもしれない。それがいつ来るのかは分からないけど
「お前ならいつかできるんじゃないか?補修なしの赤点なしテスト」
「突然何?」
「なんで引いているの?」
「願っていることはいいがこいつができるとは思えん」
「酷い!」
赤点取らないように努力するしかないわな。そろそろ、テストの話を変えようか
「そろそろ別の話しないか?テストの話をずっとするなんてつらまんし、こいつのメンタルアレだし」
「蛇足多いよ!余計な世話!」
「怒っても美少女に睨まれるだけだろ」
「何言ってんだ。見た目美女、中身変態だろ」
それはどう反応しればいいんだよ。変態なのは事実だし
「変態なのはいつもだろ」
「変態なのは認める」
「そこは認めるな」
思わずツッコミしてしまったぜ。変態話をしていると
「そういえばお前。今日は親父さんの再婚で家族が増える日だったよな?」
突然どうした
「ああ〜言っていたね。俺は義姉が欲しい!」
「お前、再婚して連れてきたのが男だったら食われるからな〜声も男らしいと言うか女らしいの方が近いし」
「どんな妄想!?俺をBLのような展開にしろとでも言いたいのか!?」
声は男らしいと思うが?ってか
「お前どんだけ橘をBL案件にしたいんだよ。確かにお姉さん達が欲しい案件かもしれないが・・・」
「絶対嫌!おっぱいでかい女の子がいい!」
「無理だろ・・・と思うけどこいつの場合なっても不思議ではないからな」
「見た目だけなら美女だからな」
よく出てくるヒロインキャラに張り合えるほどに顔が整っているし、周りの人からしたら百合。よくどっかの事務所からスカウトされているから起きても不思議ではない。中身はアレだけど
「まあ、変態は置いといて・・・確か再婚する相手に子供が3人いるって話だよな?どうなんだ?」
「ああ〜確か3人姉妹とかなんやら父から聞いていたが年は離れていないらしい」
「ふ〜ん、そうなんだな」
歳が離れていないことは聞いていたが・・・確か
「3つ子って言っていたぞ」
『え?』
2人は驚いた顔で俺を見る。うん、事実だぜ
「漫画みたいに三姉妹と家族になるんじゃなくて3つ子なのか?」
「聞いた話ではな」
「へえ〜この学校に3つ子っていたような気がする・・・」
いたか?う〜ん・・・知らないな。多分あるんじゃないか?興味がないから覚えていないだけで
「覚えていねえな。優香が美人として有名すぎるからあんまり女子の話題が聞かん」
「俺のせいかよ」
ジト目で純也を見ているが無視するとしよう
「まっ同じ学校の人じゃなくても紹介するからな。多分」
「それ、紹介しないやつ」
「今はだろ、後から紹介してくれるさ。彼氏がいる優香が何も言わないし」
「居ねえよ!純也!何度も言わせんな!彼氏なんていねえんだよ!彼女が欲しいの!!オッパイのでかい彼女が!!」
「やれやれ・・・」
こうしていつものように騒がしい毎日が過ぎる。ボケの問題児と見た目は美女(男)、中身は変態の親友との生活は再婚という新たな家族との出会いによって変わることになる




